「子どもの目が悪くなり、眼鏡やコンタクトを使い始めたものの、これ以上悪化させたくない」
そんなお悩みを抱えている方のために、今「視力回復トレーニング」が注目されています。
スマートフォンやゲームの普及により、子どもの視力低下が進んでいる現代において、視力を守るための効果的なトレーニングは必須です。
本記事では、日常生活でもできる子どもの視力回復トレーニングについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
視力回復トレーニングとは?

視力回復トレーニングは、目の筋肉を鍛えて視力の改善や疲労軽減を目指すトレーニングのことです。
特に成長期の子どもにとって、適切なトレーニングは視力の悪化を防ぐための重要な手段となります。
まずは、視力トレーニングの基本的な仕組みと、似たトレーニングである「ビジョントレーニング」との違いについて理解しましょう。
視力回復トレーニングとビジョントレーニングとの違い
視力回復トレーニングは、ピント調節機能を向上させることを目的としています。
一方、「ビジョントレーニング」は、視覚情報を脳が正確に処理できるようにするスキルを養うのが目的です。
例えば、学業やスポーツの集中力を高めるにはビジョントレーニングが効果的ですが、視力を直接改善するものではありません。
双方の違いを理解し、目的に応じたトレーニングを取り入れることが大切です。
トレーニングを始める前に、子どもの視力状態を正確に把握するための視力検査を受け、適切なトレーニング方法を選びましょう。
視力とスポーツの関係性
視力は、あらゆるスポーツのパフォーマンスとも深く関係します。
例えば、卓球で速い球に素早く反応する動体視力や、バスケットボールでゴールとの距離感を認識する深視力に影響します。
視力が低下することで他の人より反応が一歩遅れてしまい、上記のパフォーマンスが十分に発揮できないケースもあるでしょう。
そのため、見る力を鍛える視力回復トレーニングは、スポーツで高いパフォーマンスを発揮する能力を養うためにも重要と言えます。
子どもが家庭でできる視力回復トレーニング

視力回復トレーニングを日常的に取り入れることで、筋肉をほぐし目の疲労回復や軽減効果が期待でき、視力の回復や悪化を防ぐことが期待できます。
ここでは、ご家庭で日常生活に取り入れることができるトレーニング方法をご紹介します。
遠近体操法
遠くと近くを交互に見て目のピント調節力を鍛える基本的な視力回復トレーニングです。
- 顔の正面で腕を真っすぐ伸ばし、親指を立てて「グッド」の形を作る
- 視線を親指に合わせる
- 片目で親指を10秒見る
- 同じ目で遠くにある物を10秒見る
上記のトレーニングは、片目につき10セットを目安に行うのがおすすめです。
日常的に取り組むのはもちろん、長時間近距離を見て目が疲れた時、リフレッシュするのにも最適です。
遠くの一点を見つめるトレーニング
外眼筋を鍛え、ピント調節力を向上させるトレーニングです。
目の焦点を素早く調整できる力をつけるのに役立ちます。
- 窓から見える景色で目標物を決める
- スマートフォンを持ち、腕をまっすぐ伸ばす
- 目標物と自分の目の間にスマートフォンを持ってくる
- 目標物とスマートフォンを10秒ずつ交互に眺める
目標物は、ビル、電柱などの中で、なるべく遠くの物に設定すると良いです。
上記は集中力が続かない場合でも短時間でできるため、比較的続けやすいトレーニングとなっています。
動体視力トレーニング
眼球を動かす筋肉を鍛え、動体視力の維持や強化が期待できるトレーニングです。
電車や車に乗っている時に行なうと良いでしょう。
- 電車や車の窓から看板などの目標物を見つける
- 頭を動かさず、目だけで目標物を読む
多方向に視線を動かすことで、目の周辺筋肉をバランスよく鍛えることが可能です。
まばたきトレーニング
まばたきを意識的に行い、適度に刺激を与えて目をスッキリさせるトレーニングです。
目の筋肉をほぐし、全体をマッサージしていきましょう。
- 左右交互に10回~20回程度リズムよくウインクする
- スピードを速めて10回~20回程度再びウインクする
- 目をギュッと強めに閉じて10回~20回程度ウインクする
- 両目を同時にギュッと閉じてパッと開くまばたきを3回繰り返す
まばたきトレーニングは、目の周りのストレッチとして表情筋をほぐすため、適度に行なうのがおすすめです。
眼球を回すストレッチ
眼球を動かし、動きを滑らかにするトレーニングです。
一点ばかりを集中して見て目の筋肉が硬くなった時に行なうことで、目をほぐしてくれます。
- 両方の目を大きな円を描くよう10秒ぐらいかけてゆっくり回転させる
- 右周りに2~3週する
- 左回りに2~3週する
- 寄り目にして5秒間キープする
ぐるぐると目を回す体操をすることで、目を効率的にリフレッシュさせることができます。
目をぐるぐる回すと気持ち悪くなるケースがあるので、その場合は目を閉じて行なうようにしましょう。
視力が下がらないように気をつけたいポイント

「視力回復トレーニングを続けているのに、思ったほど効果が出ない」という声も耳にしたことはありませんか?
効果が出ない要因として、日常生活での習慣がトレーニングの効果に影響を阻害している可能性も考えられます。
ここでは、より効果的なトレーニングを実践するために、日頃から注意してほしいポイントを解説します。
暗い場所でテレビやスマホを見ない
暗い環境での画面視聴は目に大きな負担をかけるため、避けることが大切です。
部屋を適切に明るく保ち、画面とのコントラストを軽減することで、目の疲労を予防できます。
寝る前に暗い部屋でスマホを使用するのも避けましょう。
本やノートとの目の距離を30cm以上に保つ
読書や勉強の際は、目と対象物との距離が近すぎないようにしましょう。
正しい姿勢を意識して、30cm以上の距離を保つことで、目の筋肉への負担を軽減できます。
適度に休憩する
長時間の作業が続くと目に疲れが溜まりやすくなります。
1時間ごとに10分程度の休憩を意識的にとり、目をリフレッシュさせましょう。
遠くを眺めることで、目の調節力を維持することができます。
視力回復トレーニングを行う際の注意点

視力回復トレーニングは正しく行えば効果が期待できますが、すべてのケースで視力が回復するわけではありません。
また、不適切な方法や過度な期待は逆効果になる可能性もあります。
そのため、安全かつ効果的にトレーニングを進めるためには、いくつかの重要な注意点を理解しておく必要があります。
ここでは、保護者の方が特に気をつけるべきポイントを解説します。
すべての場合に視力回復する訳ではない
視力回復トレーニングは、全ての近視や視力低下に効果があるわけではありません。
特に、軸性近視などの構造的な要因による視力低下の場合、トレーニングで改善することは難しいと言われています。
「子どもに合ったトレーニング方法がわからない」「トレーニングの効果が感じられない」などの場合は、まず眼科を受診して、専門医のアドバイスのもと適切なトレーニングに取り組みましょう。
即効性は期待できない
視力回復トレーニングは、日々の継続的な取り組みを前提として設計されています。
短期間で劇的な効果があらわれるのではなく、筋トレや運動と同じく、一定の期間をかけて少しずつ効果が現れるものです。
1日や2日で結果を求めるのではなく、長期的に見て成果を感じることを目指しましょう。
眼科も受診する
トレーニングをしていても視力低下が進んでいく場合は、必ず眼科を受診してください。
トレーニングだけに頼るのではなく、専門医のアドバイスを受けながら、最適な視力ケアを実践しましょう。
また、定期的な眼科受診は、重大な目の疾患を早期に発見するためにも重要です。
まとめ|視力回復トレーニングで子どもの視力低下を防ごう!
視力回復トレーニングは、子どもの視力低下を防ぐために有効な方法の一つです。
しかし、トレーニングの前提として、まずは視力低下の原因を理解し、生活習慣を見直すことも重要です。
さらに、専門医のアドバイスを受けながら進めることで、より安心して取り組むことができます。
親子で一緒に、無理のない範囲から少しずつ始めてみましょう。
お子さまの視力低下を未然に防ぎ、健やかな目の成長をサポートするために、ここで紹介したトレーニングも、ぜひ試してみてください。
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羽島本店
経歴
岐阜県立岐阜城北高校卒業後、中学硬式野球クラブチームの監督を2年間務める。(全国大会ベスト4)
現在JPCスポーツ教室の本部統括を務め、羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に関東エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Bライセンス
KOBA式体幹トレーニング Aライセンス
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス