「体育は好きだけどマット運動は苦手…」
「自分だけできないから、マット運動の時だけ休みたい…」
体育の授業でほとんどの子どもが体験するマット運動は意外と難しく、周りの友達は前転や倒立など楽しそうにできているのに、自分だけできないと悔しいですよね。
体育は好きなのにマット運動は嫌いという子どもたちは多く、小中学生で体育の嫌いな種目ランキングでも4位にランクインするほどです。
そこで、この記事では下記についてまとめました。
- マット運動のコツを掴んで恐怖心を取り除く方法
- マット運動上達のコツを技別で解説!
- マット運動で倒立ができるようになるためのコツ
- マット運動で倒立の成長ステップ
恐怖心をなくして友達と一緒にマット運動を楽しみたかったり、上手になって先生や親から褒められたかったりする方は、ぜひ参考にしてください。
目次
マット運動のコツを掴んで恐怖心を取り除く方法
マット運動が苦手な要因の1つには恐怖心があげられ、1回でも『できた』という成功体験がないと、練習すること自体が大変です。
しかし、マット運動はコツさえつかめば恐怖心を取り除いて挑戦しやすくなるので、コツをつかむための具体的な方法を3つ解説していきます。
- 準備体操やストレッチで柔軟性をつける
- 「ゆりかご」に挑戦する
- 体操教室でプロから学ぶ
マット運動への恐怖心がなくなるように、スモールステップから始めましょう。
準備体操やストレッチで柔軟性をつける
マット運動のコツをつかむには、まずは準備体操やストレッチをして柔軟性をつけましょう。
体が硬いと動きが制限され、全身に負担がかかったり、関節や筋肉を痛めてけがしやすくなったりしますが、柔軟性があると背中を丸めたり脚を広げたりする動作もスムーズになります。
上記のようなストレッチは股関節や背中の筋肉が伸び、マット運動の前に行うとより効果的なので、ぜひ試してみてください。
「ゆりかご」に挑戦する
赤ちゃんがスヤスヤ眠れる「ゆりかご」のように、自分の体を滑らかに後ろ、前と倒れて戻ってを繰り返しながら行いましょう。
「ゆりかご」の動作は「前→天井→後ろ→天井→前」と見える景色が変わるため「回転する感覚」がわかるようになるため、マット運動への恐怖心が少しずつ薄れていきます。
「ゆりかご」のやり方は下記のとおりです。
2.あごを引き背中を丸めた状態で後ろに倒れる
3.元の体育座りの姿勢に戻る
4.これを5回〜10回行う
背中が丸まっていないと、バタンと大きな音を立てて体がうまく前後しないので、あごをしっかり引き背中を丸めることを意識してください。
体操教室でプロから学ぶ
マット運動をしっかりマスターするなら、体操教室で基礎から指導を受けるのもおすすめです。
体操教室はプロのコーチからサポートを受けながら練習できるので、1人でやるより安心です。
技のポイントを丁寧に指導してもらえるため、思ってたより簡単にできるようになるかもしれません。
また、体操教室はマット運動以外にも跳び箱や鉄棒などを遊びのなかで楽しく学べたり、体の使い方を覚えていけたりするため、体育や他のスポーツをより楽しめるようになります。
両親のサポートだと物足りなかったり、恐怖心が消えなかったりする場合は体操教室を検討してみてみましょう。
マット運動上達のコツを技別に解説!
マット運動上達のコツを、技別に解説していきます。
- 前転
- 後転
- 開脚前転
マット運動で綺麗に回転するコツは、どれも「正しい姿勢」を意識することです。
正しい姿勢とはどんな状態なのか具体的に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
前転
マット運動の基礎となる前転のやり方は下記のとおりです。
2.足元より少し前に手をつく
3.肘を伸ばしてお尻を持ち上げる
4.足で勢いよく床を蹴る
5.背中をマットに沿わせながら回転する
6.足がついたら、そのまま立ち上がる
さらに前転が上達するコツは2つあります。
- 手の位置は足元より少し前にする
- 回転する際おへそを見る
手の位置が遠いと滑らかに回ることができないので、手はつま先の前かこぶし1つ分ほど離したところにつけることを意識しましょう。
また、回転する時目線をおへそに向けると、後頭部がマットにつきやすくなるので体が丸くなりスムーズに回れます。
特に前転が苦手な子は背中を丸められなかったり、体幹が弱くまっすぐ回れなかったりする特徴もあります。
2つのコツをしっかり見て取り組んでみてください。
後転
後転の基本的なやり方は下記のとおりです。
2.コロンと後ろに倒れ、手のひらをマットにつける
3.手で床を押して回転する
4.足が床についたら立ち上がる
さらに後転が上達するコツは2つあります。
- マットに手がついたら押す意識を持つ
- 転がった時に足を後方へ伸ばす
この状態をキープしたまま勢いよく後ろへ倒れる時、自分がボールになったようにコロンと転がるように意識すると良いです。
家で練習する時は、布団などを使って床を下り坂のように斜めにすると後転しやすくなるのでおすすめです。
後転が苦手な子は手の位置が悪かったり背中が伸びてしまったりする特徴があります。
すると回転が止まってしまいうまく回れません。
後転は後ろが見えにくいので、前転より怖いと感じてしまうかもしれませんが、2つのコツをしっかり意識すると綺麗に回れるようになります。
開脚前転
開脚前転のやり方は下記のとおりです。
2.あごを引き、目線はおへそに合わせる
3.体をまっすぐにした状態で前に回転する
4.足が地面につく前に、横いっぱい広げる
5.体の近くで手をグッと押し立ち上がる
さらに開脚後転が上達するコツは4つあります。
- 後頭部がマットにつくように回転する
- 前転より勢いよく回る
- 足は地面につく直前で開く
- 膝をしっかり伸ばす
前転や後転よりも場所を使うので、けが防止のためにより広い空間で練習しましょう。
開脚前転が苦手な子は脚の開きが足りなかったり、膝が曲がっていたりするため、立ち上がる際脚に力が入りにくくなります。
コツを意識して練習してみてください。
マット運動で倒立ができるようになるためのコツ
倒立は逆立ちのことを言い、マット運動の定番種目です。
倒立ができると、倒立前転や倒立ブリッジなど色々なマット運動の技ができるようになるので、マスターするためのコツを4つご紹介します。
- 肘をピンと伸ばす
- 目線は両手の間あたり
- 脚で床を力強く蹴り、上にまっすぐ伸ばす
- 腹筋と腕の筋肉を十分に鍛える
肘が曲がっていたり、頭が前に出て体が反ってしまったりすると怪我につながる恐れがあります。
また、床を蹴り上げる時に脚が広がっているとバランスが崩れて上手に倒立ができません。
倒立は腹筋や腕の筋肉が必要になるため、腹筋や腕立て伏せなどをして筋力をつけることも意識しましょう。
マット運動で倒立の成長ステップ2つ
マット運動で倒立の成長ステップを2つ解説します。
2.壁倒立に挑戦する
いきなり壁なしで倒立すると怪我のリスクを負いかねませんので、ステップを踏んで徐々に慣れていきましょう。
大人に支えてもらいながら練習する
まずは大人に脚を支えてもらいながら腕を伸ばし、体幹を鍛える練習をしていきます。
2.子どもは手だけで前に進む
3.10歩進んだら休憩
4.これを3セットほど繰り返す
この時、手をパーに広げながら腰や背中をまっすぐ伸ばして前に進むことを意識して、お腹に力が入っている状態をキープしてください。
いきなり歩数を増やすと、横にブレてまっすぐ進めなかったり筋肉や関節を痛めてしまうかもしれないので、慣れてきたら徐々に歩数を増やしていきましょう。
壁倒立に挑戦する
壁倒立は手で自分の体を支える必要があるので、その動作に慣れるために最初はお腹を壁側に向けた練習からはじめましょう。
2.脚を壁につける(はじめは膝が曲がってても良い)
3.慣れたら手を壁に近づけて脚をまっすぐ伸ばす
慣れたら徐々に手を壁に近づけていき、目線は下で、腰や背中がまっすぐになるよう意識してください。
次に背中を壁に向けた壁倒立を行います。
2.壁と向かい合わせになって、両手を床につける
3.脚で床をけり下半身を持ち上げ、足裏を壁にタッチさせる練習をする
4.1〜3ができたら、立った状態から腕を振り下ろして両脚をあげる
倒立をしているときは肘をピンと伸ばし、目線を両手の間より少し上に向け、脚をまっすぐ上に伸ばすことを意識すると綺麗な壁倒立ができます。
いきなり壁倒立を行うのではなく、お腹を壁に向けた技から練習していきましょう。
もうマット運動なんて怖くない!倒立などのコツと練習方法を徹底解|まとめ
マット運動のコツは柔軟性を身につけて正しい姿勢をキープすることです。
準備体操やストレッチで体をほぐし、正しい姿勢を維持するためにゆりかごなどで練習したら、まっすぐ回れるように布団の上などで実際に挑戦してみてください。
しかし、マット運動への恐怖心が強いと1人で練習することも怖くなってしまいます。
そんな時は「JPCスポーツ教室」という体操教室で、プロの先生から正しいマット運動の基礎を学ぶことも1つの手です。
体幹トレーニングに特化した体操教室で、一人一人の悩みに寄り添ったプログラムを組んでくれるため、安心して楽しみながら挑戦できます。
無料体験レッスンも随時行っているので、自信を持って体育に参加するために、最寄りの教室でマット運動のコツを掴みに行きましょう。
JPCスポーツ教室の教室一覧はこちら羽島本店
経歴
岐阜県立岐阜城北高校卒業後、中学硬式野球クラブチームの監督を2年間務める。(全国大会ベスト4)
現在JPCスポーツ教室の本部統括を務め、羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に関東エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Bライセンス
KOBA式体幹トレーニング Aライセンス
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス