水泳のバタ足はクロールや背泳ぎなどの基本につながる大切な動きです。
しかし、小学生の子どもに教えようとすると「足を動かしているのに進まない」「膝が曲がってしまう」「どのように説明すればよいか分からない」と悩む保護者も少なくありません。
この記事では、水泳のバタ足のやり方やコツ・進まないときの対処法を、保護者が子どもに伝えやすい言葉で解説します。
水泳は危険も伴うため、安全に上達したい場合はスイミングスクールで専門的に学ぶことも検討しましょう。
目次
水泳のバタ足のやり方を小学生に教える前に知っておきたいこと

水泳のバタ足を小学生に教えるときは、足だけを一生懸命動かせばよいわけではありません。
「体の姿勢」「力の抜き方」「足を動かす位置」を保護者が理解しておくことで、子どもが進まない原因に合わせた声かけができるようになります。
まずはバタ足で意識したい基本を確認しておきましょう。
水泳のバタ足は足だけでなく姿勢も大切
バタ足で大切なのは、足の動きだけではなく体をまっすぐ保って水の抵抗を減らすことです。
体が沈んだり曲がったりしていると水の抵抗が大きくなり、足を動かしても前に進みにくくなります。
子どもには「もっと足を動かそう」ではなく「体を長くしてみよう」「頭から足までまっすぐにしよう」と伝える方が効果的です。
顔を水につけられる子どもであれば、目線を斜め下に向けることで自然と姿勢が整いやすくなります。
バタ足で使う筋肉と足の動かし方
バタ足では膝から下だけでなく、太ももの前側やお尻、股関節周辺の筋肉を使って太ももの付け根から足全体を動かすことが大切です。
小学生によくありがちなのが、膝を大きく曲げて自転車をこぐような動きです。
この動きは水の抵抗を受けやすく前に進みにくくなるため、「膝を曲げずに足を伸ばしたまま動かそう」と伝えると動きのイメージが伝わりやすくなります。
また、足首に力が入りすぎると水を押しにくくなるため、足首を柔らかく使う感覚も重要です。
水泳のバタ足のやり方をレベル別に解説

バタ足は子どもの泳力や水への慣れ具合に合わせて段階的に練習するとスムーズです。
ここでは初心者・中級者・上級者に分けて練習方法を紹介します。
練習するときは足がつく場所で行い、保護者が必ず近くで見守るなど、上達よりも安全を優先してください。
初心者向け|水に慣れながら足を動かす練習
初心者の子どもには、水に慣れながら足を動かす練習から始めましょう。
おすすめはプールの壁につかまって行うバタ足です。
両手で壁を持ち、体を水面に近づけて足を後ろへ伸ばした状態で、太ももから小さく足を動かします。
子どもには「右足と左足を交互に、上下に小さく動かしてみよう」と伝えると分かりやすいでしょう。
中級者向け|ビート板を使って姿勢を保つ練習
水に慣れてきたら、ビート板を使った練習を始めましょう。
ビート板は軽く持ち、腕を前へ伸ばして体を長く保ちます。
板を押さえつけるのではなく、姿勢を安定させるために使うことがポイントです。
5〜10m程度の短い距離で「太ももから動かす」「足首を柔らかくする」「体をまっすぐにする」を確認しながら練習してください。
進まない場合は足の力不足ではなく、姿勢やビート板の持ち方に原因があることが多いため、フォームから見直してみましょう。
上級者向け|けのびと組み合わせた練習
ビート板で安定して進めるようになったら、けのびと組み合わせた練習へ進みます。
壁を蹴って体を伸ばすけのびの姿勢を保ちながら、小さくバタ足を始めます。
強く蹴ることよりもリズムよく足を動かし続けることを意識しましょう。
水泳のバタ足で進むためのコツ

バタ足は足を速く動かせばよいというものではなく、体の使い方や姿勢・足の動かし方にポイントがあります。
ここでは、子どもに伝えやすいバタ足で進むためのコツを紹介します。
太ももから足全体を使って小さく動かす
膝を大きく曲げると水の抵抗が増えて前に進みにくくなるため、太ももから足全体を使って小さく動かすことが大切です。
子どもには膝を曲げさせないために、「足を長くして動かす」イメージを持たせましょう。
足の動きは大きくした方が進みそうな印象がありますが、小さく細かく動かす方が効率よく進めます。
足首の力を抜いて水をしなやかに蹴る
足首が硬いと水を押しにくくなり推進力が生まれないため、足首を柔らかく使うことも重要です。
「つま先を遠くへ伸ばそう」「足の甲で水を押そう」と声がけするとよいでしょう。
足首を柔らかく使えるようになると、水の流れに沿ったスムーズなバタ足ができるようになります。
体をまっすぐ保って水の抵抗を減らす
体を細長く保つことも水の抵抗を減らすうえで重要です。
頭が上がると腰や足が沈みやすくなるため、顔つけができる子どもは目線を斜め下へ向けるように声がけしましょう。
ビート板を使う場合も板に体重をかけすぎず、体全体をまっすぐ保つ意識を持つことで少ない力でも進みやすくなります。
水泳のバタ足で進まないときの原因と対処法

バタ足でつまずくと、子どもは「自分は泳ぎが苦手」と感じて水泳自体が嫌いになってしまうことがあります。
進まない原因は動き方や姿勢にある場合が多く、そこを改善するだけで上達を感じられることもあります。
苦手意識が強くなる前に適切なサポートをしてあげましょう。
膝が曲がりすぎて水の抵抗が増えている
バタ足で進まないときは、膝を曲げること自体よりも水を後ろへ押す動きができているかを確認することが大切です。
足を大きく動かそうとして膝ばかり使うと、キックの力が前進につながりにくくなります。
水しぶきの大きさではなく「動きは小さくてもリズムよく動かせているか」を意識しながら練習してみましょう。
顔が上がりすぎて腰や足が沈んでいる
顔を上げすぎると腰や足が沈み、バタ足をしても進みにくくなります。
目線を少し下へ向けるだけでも姿勢は改善しますが、顔つけが苦手な場合は無理をせず段階的に慣れていきましょう。
口元から少しずつ水につけ、慣れたら鼻や目元へと範囲を広げながら、息を吐く練習もあわせて取り入れてください。
力みすぎて体と足首が硬くなっている
水を怖がったり緊張したりすると体全体が硬くなり、足首も硬くなって水をうまく押せなくなります。
肩や腰にも余計な力が入ると姿勢が崩れ、バタ足をしても前に進みにくくなります。
「軽くキックしてみよう」「力を抜いてみよう」と声をかけながら練習するとよいでしょう。
水泳のバタ足を正しく身につけるならスイミングスクールもおすすめ

バタ足を安全に正しく身につけるためには、スイミングスクールで専門的に学ぶことが近道の一つです。
子どものレベルに合わせて段階的に練習を進められるため、無理なく正しいフォームを習得しやすくなります。
コーチが細かな癖や改善点を見つけて指導してくれるため、自己流の間違った動きが定着するのを防げる点もメリットです。
専門のコーチなら子どもの癖に合わせて指導できる
スイミングスクールでは専門のコーチが子どもの泳ぎ方を見ながら原因を分析し、適切な指導を行います。
膝の曲げすぎや姿勢の崩れなど、保護者では気づきにくい癖も修正しやすくなります。
子どもの年齢や泳力に合わせて練習内容を調整してもらえるため、できたことを褒めながら無理なく続けられる環境が整っています。
安全な環境で段階的に練習できる
スイミングスクールでは水慣れからクロール習得まで段階的に練習できます。
安全管理が整った環境で学べるため、水への恐怖心がある子どもでも安心です。
泳力に応じたクラス分けが行われていることが多く、一人ひとりのペースで練習を進められます。
水泳のバタ足は難しい?やり方やコツと進まないときの対処法|まとめ
水泳のバタ足は足を強く動かすだけでなく、太ももから足全体を使い、足首の力を抜きながら体をまっすぐ保つことが前に進むためのポイントです。
進まない場合は「膝の曲げすぎ」「顔の上げすぎ」「力み」などが原因になっていることがあります。
焦らず一つひとつのポイントを身につけながら、子どもが少しずつ自信を持って泳げるようサポートしてあげましょう。
正しいフォームを安全に身につけたい場合は、スイミングスクールで専門的な指導を受けることも検討してみてください。
子どもが水泳を楽しみながら成長できる環境を整えてあげることが上達への近道です。
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羽島本店
経歴
岐阜県内の幼稚園、保育園で体操指導員として2010年より10年間指導にあたり、現在JPCスポーツ教室羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に愛知エリア・九州エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス
NESTA キッズコーディネーション トレーナー
子ども身体運動発達指導士