2本の縄をリズムよく回すダブルダッチは、見ているだけでワクワクするスポーツです。
テレビやイベントで披露される華やかな演技に憧れて「自分もやってみたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ始めようとすると「どうやって縄に入るの?」「練習はどこから?」と迷ってしまうこともあります。
この記事では、ダブルダッチの基本から練習の流れ、初心者が楽しく取り組めるコツ、さらに鍛えられる力についても紹介します。
親子や友達と一緒に挑戦できるヒントを見つけてみてください。
目次
ダブルダッチとは?
ダブルダッチは、2本の縄を交互に回し、その中で跳んだり技を披露したりするロープ競技です。
アメリカ・ニューヨーク発祥で、今では世界中で大会が開かれる人気のスポーツに成長しています。
リズム感や体力だけでなく、仲間とのチームワークや表現力も求められるため、子どもから大人まで幅広く親しまれています。
競技としては「シングルス(1人が跳ぶ)」「ダブルス(2人が跳ぶ)」に分かれ、さらに演技内容によって、「規定」「スピード」「フリースタイル」「フュージョン」の4つの種目に分類されます。
ここでは、それぞれの種目について詳しく解説していきますので、自分に合ったダブルダッチの練習の目標をイメージしながら読み進めてみてください。
規定種目
規定種目は、あらかじめ決められた動きを正確に行うことが求められる種目です。
動きがシンプルなので、基礎をしっかりと学びたい初心者におすすめです。
規定の練習を通して、タイミングの取り方や基本のリズム感が自然に身につきます。
スピード
スピードは、制限時間内に何回跳べるかを競うルールです。
体力と集中力が必要で、練習を通して持久力も鍛えられます。
仲間と一緒に数を数えながら練習すると、ゲーム感覚で盛り上がれるのも魅力です。
フリースタイル
フリースタイルは、アクロバットやオリジナルの動きを自由に組み合わせる演技形式です。
ダンスやジャンプを取り入れることで、自分らしさを表現できます。
チームでアイデアを出し合う時間も楽しく、発想力が伸びるきっかけになります。
フュージョン
フュージョンは、音楽やダンスと融合させたパフォーマンスが特徴です。
観客を魅了できる華やかさがあり、仲間との一体感を強く感じられる種目です。
遊び心と表現力を大切にしながら、自由に挑戦できるのも魅力です。
ダブルダッチの練習方法
「どうしてもリズムが合わない」
ダブルダッチの練習を始めたばかりの方にとって、「縄に入るのが怖い」「どうしてもリズムが合わない」というのはとてもよくある悩みです。
最初から完璧に跳べる人はいませんし、むしろ失敗の繰り返しが上達につながります。
ここでは、初心者が安心して取り組める練習の流れを紹介しますので、焦らず自分のペースで進めてみてください。
縄に慣れるための基礎練習
初めて縄を前にすると、「うまく飛べるだろうか」と緊張してしまうものです。
そんなときは、まず縄の外でジャンプしてみたり、1本の縄だけを回して跳んでみる練習から始めましょう。
こうした練習を積み重ねることで、「縄に入るのは怖くない」という感覚が少しずつ育ち、自然と自信を持てるようになります。
入り方・抜け方を組み合わせた練習
「入ったはいいけど抜けられない」「タイミングが合わず何度も引っかかる」と感じるのも初心者に多い壁です。
そこでおすすめなのが、縄に入る練習と抜ける練習を交互に繰り返すことです。
失敗しても、仲間と声を掛け合いながら取り組むと安心感が生まれ、自然と成功の回数も増えていきます。
リズム感を養う練習の工夫
ダブルダッチの練習で「リズムが合わない」と悩む初心者も少なくありません。
そんなときは好きな音楽をかけながら跳んでみると、不思議と体が自然に動き出し、タイミングも取りやすくなります。
テンポを変えながら挑戦してみると、失敗を恐れる気持ちもやわらぎ、「音楽に乗って遊んでいるうちに上達していた」という感覚が得られるでしょう。
ダブルダッチの手順・コツ
このようにダブルダッチの練習では多くの初心者がつまずきやすいポイントがいくつかあります。
次に、そのポイントをおさえて基本の手順とコツを具体的に解説しながら、初心者でも楽しく挑戦できる練習の流れをまとめました。
よくある失敗への対処法を、ぜひ参考にしてダブルダッチの練習に活かしてください。
入り方の手順・コツ
ダブルダッチの練習では、最初の「入り方」でつまずく人がとても多いです。
ロープの動きをじっくり観察し、自分の体をジャンプで合わせることから始めましょう。
焦って飛び込むと足に縄が引っかかるため、あくまで小さなステップで入り、重心を低く保つのが成功の秘訣です。
入り方の手順
- 縄の外で軽くジャンプし、ロープのリズムを体で覚える。
- 縄が地面に当たる瞬間を観察する。
- 片方の縄が上がったタイミングで小さな一歩を踏み出し、中へ入る。
上手くできるようになるコツ
- 最初は横から入ると成功しやすい。
- 足を大きく踏み込むと失敗しやすいので、小さなステップを意識する。
- 腰を少し落として重心を安定させると縄に引っかかりにくい。
抜け方の手順・コツ
「入れたけど抜けられなかった」というのも初心者あるあるです。
縄をよく見ながら、入ったときと同じ方向にリズムを合わせて抜けるのがコツです。
慌てて飛び出すとロープに当たりやすいので、深呼吸してから一歩下がると、きれいに抜けることができます。
入り方の手順
- 縄の動きを観察し、外に出る方向を確認する。
- 入ったときと同じリズムでジャンプを続ける。
- 縄の隙間ができた瞬間に一歩下がって外に出る。
上手くできるようになるコツ
- 焦らず、1回ジャンプを挟んでから出るとスムーズ。
- 抜ける方向は必ず入った側と同じにする。
- 早く抜けようとすると引っかかりやすいので、落ち着いてリズムを守る。
ロープの回し方の手順・コツ
回し手が安定したリズムを作れなければ、跳ぶ人は安心して練習できません。
特に初心者のうちは「縄が速すぎる」「回す高さがバラバラ」になりがちです。
手首だけでなく腕全体を動かし、仲間とアイコンタクトをとることでロープの動きが安定し、跳ぶ人も余裕を持って入りやすくなります。
入り方の手順
- 縄を持ち、腕全体で大きく回すイメージを持つ。
- 回す速さを一定に保ち、跳ぶ人が入りやすいリズムを作る。
- 回し手同士でアイコンタクトを取りながら呼吸を合わせる。
上手くできるようになるコツ
- 手首だけで回さず、腕全体を使うと動きが安定する。
- 力を入れすぎないように、肩の力を抜いてしなやかに回す。
- 跳ぶ人の動きを見ながらスピードを調整する。
ダブルダッチで鍛えられる能力
ダブルダッチは基礎練習を積み重ねるうちに「縄に慣れた」「リズムに合わせられるようになった」といった小さな変化を実感できるスポーツです。
その成長は技術にとどまらず、体のバランスや集中力、仲間と協力する姿勢など、子どもに必要な力を自然に育ててくれます。
ここでは、ダブルダッチで鍛えられる能力について詳しく解説します。
体力・体幹・バランス能力
縄を跳び続ける動きは有酸素運動として体力を高め、体幹を使うことで姿勢やバランスが安定します。
日常生活でも転びにくくなったり、スポーツ全般で動きがスムーズになったりする効果が期待できるのがメリットです。
無理のない運動で体の土台を育てられる点は、成長期の子どもにとって大きな安心材料になります。
リズム感
ダブルダッチは縄のリズムに体を合わせることが基本なので、練習を続けるほど自然とリズム感が身についていきます。
これは音楽やダンスだけでなく、他の運動でもパフォーマンスを高める力になります。
何より「リズムに乗れた!」という達成感が子どもの自信を育て、練習を楽しむモチベーションにもつながります。
チームワーク
ダブルダッチは縄を回す人と跳ぶ人が協力しなければ成立しないため、自然と仲間との声かけや気配りが育まれます。
友だちと呼吸を合わせて跳ぶ成功体験は「一緒にやり遂げる喜び」を実感させてくれます。
学校や家庭生活にも活かせるチームワークの力が、楽しみながら身につくのです。
想像力・独創性
フリースタイルやフュージョンでは、自分たちで技や演出を考える楽しさがあります。
子どもは自由な発想力を伸ばし、大人は新しい挑戦を楽しむことで創造性を取り戻せます。
披露の場で「自分たちだけの作品」を表現できることは、達成感や自己表現の喜びにつながる貴重な経験となるでしょう。
ダブルダッチの練習方法とは?基本の手順とコツ・鍛えられる能力を解説|まとめ
ダブルダッチは、2本の縄をリズムよく回す中でジャンプや技を披露する、奥深くて楽しいスポーツです。
練習の第一歩は縄に慣れることから始まり、入り方や抜け方、ロープの回し方といった基本を押さえることでスムーズに跳べるようになります。
練習を通じて体力やリズム感、チームワークや創造性といった力も自然に育まれるため、子どもから大人まで幅広い世代におすすめです。
遊び感覚で取り入れながら、ぜひ挑戦してみてください。
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羽島本店
経歴
岐阜県内の幼稚園、保育園で体操指導員として2010年より10年間指導にあたり、現在JPCスポーツ教室羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に愛知エリア・九州エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス
NESTA キッズコーディネーション トレーナー
子ども身体運動発達指導士








