「海外の学校にも運動会ってあるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
日本では毎年恒例の運動会ですが、海外では同じような行事が行なわれているのか・競技に違いがあるのかが気になるところですよね。
結論から言うと、海外にも日本の運動会に近い行事は存在しますが、その内容や目的・雰囲気は国ごとに大きく異なります。
この記事では、海外の運動会事情を詳しく紹介し、日本との違いを解説します。海外ではどのような競技があるのかもご紹介しているので、ぜひお子様と一緒にご覧ください。
目次
海外にも運動会に近い行事がある

「海外の学校でも運動会をしているの?」と考える方もいると思いますが、海外でも運動会に似た行事があり、それぞれの国に合わせたスタイルで行なわれています。
例えば、アメリカの「フィールドデー(Field Day)」やイギリスの「スポーツデー(Sports Day)」では、生徒が屋外でスポーツや競技を行ないますが、日本と異なり個人の楽しみを重視した内容となっています。
そのため、日本の運動会に比べると、チームや個人で競うことよりも、気軽に体を動かすことに重点が置かれていると言えるでしょう。
日本と海外の運動会の違い

冒頭でもお伝えしたとおり、日本の運動会と海外の運動会には、競技内容や雰囲気などでさまざまな違いがあります。
ここからは、日本の運動会と海外の運動会でどのような違いがあるのか、競技や開催時期などに注目して詳しく解説していきます。
日本の運動会は団体競技が多く、海外は個人競技が多い
日本と海外の運動会の最大の違いは、競技のジャンルです。
日本の運動会では、クラス対抗のリレーや綱引き、組体操など、団体競技が多く取り入れられています。
これらの競技は、協調性や団結力を育むことを目的としており、仲間と協力しながら目標を達成することに重点が置かれています。
一方、海外の運動会では、短距離走など個人競技が中心で、個々の能力を伸ばすことが目的となっており、競技の選択や参加も自由度が高いのが特徴です。
日本の運動会は真剣勝負だが、海外はリラックスした雰囲気
日本の運動会と海外の運動会では、競技の雰囲気も大きく異なります。
日本の運動会では競技の勝敗や順位に重きを置き、チームや学年ごとでの事前練習も熱心に行なう学校が多い傾向です。
一方、海外の運動会は、日本よりリラックスした雰囲気で行なわれ、チームや個人の勝敗にはあまりこだわりません。
海外の運動会は、親子で一緒に楽しむ競技や、参加者全員が賞品をもらえる競技が多く、日本のように厳格な順位付けをしないことが多いと言えます。
日本の運動会は秋に開催され、海外は春~夏に開催される
日本の運動会は主に秋に開催されますが、海外では春から夏にかけて行なわれることが一般的です。
日本は団体競技中心ということもあり、クラス編成から間もない春より、ある程度クラスの関係性ができあがってきた秋の方が、開催時期として好まれるのかもしれません。
また、日本では、運動会は年に一度の大きな学校行事として位置づけられていますが、海外では日本よりカジュアルな行事として、年間に複数回開催されることもあります。
日本の運動会は全員参加だが、海外は自由参加
日本の運動会は全員参加が基本なので、運動が苦手な生徒も何らかの形で参加するのが一般的です。
一方、海外の運動会は自由参加型であり、子どもが興味のある種目にのみ参加することができます。
そのため、海外の運動会では、スポーツが得意でない子どもも、自分に合った楽しみ方を見つけることができるという利点があります。
海外のユニークな運動会をご紹介

運動会は世界各地で開催され、それぞれの国や地域の文化を反映した競技が取り入れられています。
運動会の開催目的も、協調性を重視するものから、純粋に楽しむことを目的としたものまでさまざまです。
ここからは、特徴的な海外の運動会を取り上げつつ、各国の運動会について詳しく解説していきます。
アメリカ:フィールドデー
アメリカの運動会である「フィールドデー(Field Day)」は、競技を楽しむことが主目的のカジュアルな行事です。そのため、参加は個人の自由ですし、もちろん練習もありません。
勝敗にこだわらず、楽しみながら体を動かすレクリエーション活動として親しまれているので、運動が苦手な子どもも気軽に参加できる競技が多い傾向にあります。
学校によって内容は異なりますが、ユニークな競技の1つにスプーンレースがあります。
スプーンレースとは、スプーンに卵やピンポン玉を乗せて落とさないように走るもので、バランス感覚が求められる競技です。
足の速さは重要でなく、卵やピンポン玉を落としてしまっても盛り上がるため、老若男女問わず参加できる人気の競技となっています。
イギリス:スポーツデー
イギリスの運動会である「スポーツデー(Sports Day)」は、学年対抗ではなく、縦割りで分けられたチームで競う行事です。
家族や友人が集まって楽しむことを目的としており、競技後にティータイムを設けている学校もあるため、スポーツデーにもイギリスらしさがあらわれています。
特徴的な競技としては麻袋レースがあり、参加者が麻袋に入ってジャンプしながらゴールを目指すという内容です。
麻袋レースでは体力が必要にはなりますが、勝敗が足の速さや運動能力に大きく左右されないため、運動が苦手な子どもも活躍できる競技となっています。
ブラジル:ウンドーカイ
ブラジルの運動会は、日系ブラジル人のコミュニティーを中心に、日本の運動会に近い形の行事が受け継がれています。
ラジオ体操から始まる「伝統的な日本の運動会」といった雰囲気がそのまま残っていて、日本からの移住者にとっては郷愁を感じられる行事です。
また、「ウンドーカイ」という名称だけでなく、「ヨサコイソーラン」などの種目が日本語のまま単語になっているところにも、生活レベルで文化が融合し合っているのを感じられます。
中国:ユンドンフイ
中国の運動会である「ユンドンフイ(运动会)」は、欧米の楽しむスタイルとはうって変わってストイックな競技スタイルが特徴です。
校庭では1つの競技だけが行なわれるのではなく、同時に複数の競技が並行して行なわれており、陸上競技大会のような形式となっています。
中国の運動会は、日本のように団体としての一体感を味わう行事ではなく、個人の運動能力を測るための行事です。
また、花形競技は日本と同じく「リレー」であるという共通点もありますが、日本のように家族も楽しむ行事というより、個人で真剣に勝敗や記録更新を狙う行事です。
韓国:ウンドンホェ
韓国の運動会「ウンドンホェ(운동회)」は、「青組」と「白組」に分かれて対戦したり、秋に行なわれる学校が多かったりと日本と共通するところがあります。
ただし、韓国の学校はあくまでも学業が優先なので、日本のように運動会のために長期間練習をすることはありません。
そのため、くす玉めがけて球を投げて早く割ったチームが勝ちという競技「くす玉割り」をはじめ、練習をあまり必要とせず、運動が苦手な子どもでも楽しめる競技が多いのも特徴です。
また、運動会に屋台が出店する学校があるのも、韓国ならではの屋台文化があらわれています。
海外にも運動会はある?日本との違いを徹底解説!|まとめ
ここまで、日本と海外の運動会の特徴を比較してきました。
海外の運動会は、日本のように団体競技や勝敗を重視するものとは異なり、個人競技が中心で、楽しむことを目的としたカジュアルな行事であることが多いのが特徴です。
開催時期や競技の種類も国ごとに異なり、それぞれの文化や教育方針が反映されています。
日本の運動会も海外の運動会の良い部分を取り入れて、子どもたちがよりスポーツを楽しめる行事になるといいですね。
JPCスポーツ教室では、子どもたちが楽しみながら運動能力を向上できるように、一人ひとりに合わせたカリキュラムでサポートしています。
運動が苦手な子どもでも遊び感覚で楽しめるトレーニングで楽しく体を動かせるため、興味がある方は、ぜひお近くのJPCスポーツ教室の無料体験教室に参加してみてください。
JPCスポーツ教室 お近くの教室を探す
羽島本店
経歴
岐阜県内の幼稚園、保育園で体操指導員として2010年より10年間指導にあたり、現在JPCスポーツ教室羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に愛知エリア・九州エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス
NESTA キッズコーディネーション トレーナー
子ども身体運動発達指導士