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子どもの走り方がおかしい?原因と対処法について詳しく解説します!

子どもの走り方がおかしい?原因と対処法について詳しく解説します!

「子どもの走り方がなんかおかしい」
「もしかして病気や障害が隠れてる?」

などと、子どもの走り方に違和感を覚えたり、不安になったことはありませんか?

子どもが大きくなり活発に動く姿がうれしい反面、運動会や持久走で他の子どもと一緒に走る姿を見て発達面で気になることも出てきますよね。

親子で話してみると、実は子ども本人も気になっていて「もっと速く走りたい!」と思っている場合もあります。

この記事では、子どもの走り方がおかしいと感じる動きやその原因と対処法、さらに速く走るためのポイントなどをあらゆる視点から解説します。

子どもの走り方がおかしいと感じる5つの動き

走る子ども

「なんだか子どもの走り方がおかしい」とは思うけど、具体的に何がおかしいのか分からないと悩んでいませんか?

ここでは、具体的に子どもの走り方がおかしいと感じる動きについて説明いたします。

走り方がおかしいと感じる動き|①ひざが上がっていない

子どもに限らず、走る上でひざをしっかりと上げることは重要なポイントです。

しかし、現代の子ども達は意識的にひざを上げる機会が少なくなりました

どこも道路が舗装されていてつまずくことがなく、エレベーターやエスカレーターによる階段を使わない移動も増えました。

股関節が硬くなっている子どもは足を上げることが苦手であることが多いため、1度その場でひざを上げて走れるかどうか試してみてください。

走り方がおかしいと感じる動き|②ガニ股で走る

発達上、2〜3歳頃までは筋力の問題で大半の子どもがガニ股です。

成長に伴い矯正されるので気にすることではありませんが、普段の座り方には注意してください。

お姉さん座りはガニ股を作ってしまう要因になるため、床に座る場合はあぐらか正座をさせるとよいでしょう。

走り方がおかしいと感じる動き|③すり足で走る

すり足はかかとを引きずった状態のことを指します。

すり足になってしまう原因は①のひざが上がっていない場合と同様で、足を上げる機会が少ないことや筋力が未発達であることが挙げられます。

走り方がおかしいと感じる動き|④前のめりになりすぎている

速く走りたいという気持ちが強くて、体が前のめりになりすぎている場合があります。

前傾姿勢は悪くないのですが、胸を前に出しおしりをアヒルのように出す姿勢だと前へ進みにくくなるため気をつけましょう。

走り方がおかしいと感じる動き|⑤腕を横に振る

子どもは背中に比べ体の前面の筋肉が発達しているため、前後に腕を降る動きよりも横に腕を振りがちです。

前後に腕を振るには背中の筋肉の発達が必要となります。

子どもの走り方がおかしいときの原因と対処法

笑顔で走る子ども

子どもの走り方を直したいけど、どうしたらいいか分からない方も多いでしょう。

ここからは、子どもの走り方がおかしい原因と対処法をお伝えします。

走り方がおかしい原因|①運動量が少ない

少子化・核家族・メディアの普及等により子どもを取り巻く状況は、親世代の子ども時代と大きく変化しました。

一緒に遊ぶ友達の数が減ることで1人遊びが増えたり、室内での遊びが中心になったりと、子どもの遊びが変わったことで少なからず運動能力への影響がでています。

運動能力は「走り方がおかしい」だけではなく、日常生活での動きやあらゆるスポーツに関係しています。

幼少期からたくさん運動をして、さまざまな動きを何度も経験することで全ての動きの基本となる土台が作られます。

走り方がおかしい原因|②走り方のイメージができていない

人は何か動作を起こすときには1度見たものをイメージして動きます。

走り方も同じで、正しい走り方をイメージできていない場合はうまく走れません。

対処法|①運動する時間を増やそう

今は、塾や習い事で忙しく時間がない子どもが多いですが、積極的に運動する時間を増やしましょう。

習い事の1つとしてサッカーや体操など、運動系のものを取り入れることもおすすめです。

休みの日は、ぜひ親子で積極的に身体を動かしてください。

対処法|②イメージトレーニングをしよう

正しく走る姿のイメージトレーニングは走り方を向上させる助けとなります。

イメージトレーニングをする前にまず、スポーツ観戦プロが解説する動画などを視聴して、正しい動きをしている大人や一流選手にたくさん触れさせましょう。

正しい姿勢でカッコよく走る姿を見ると「自分もあんな風に走ってみたい」と思うはずです。

子どもが速く走るための4つのポイント

ランドセルを背負って走る小学生

子どもの走り方がおかしい原因と対処法が分かっても、速く走れるとは限りません。

ここからは、子どもがさらに速く走れるようになるための4つのポイントを紹介します。

ポイント|①正しい姿勢を知ろう

速く走るためには正しい姿勢を保つことが大切なので、以下の手順で正しい姿勢を知りましょう。

1.壁際に立つ
2.顎を引きながら「頭・肩甲骨・腰・かかと」の4点を壁につける
3.2の姿勢を保ったまま前へ数歩進む

正しい姿勢を維持しながら歩くことができたら、ゆっくりと走り出してみましょう。

そのまま徐々にスピードを上げ、正しい姿勢を覚えることで姿勢も崩れにくくなります。

ポイント|②正しい腕の振り方を知ろう

姿勢ができたら、次は腕の振り方です。

正しい腕の振り方は以下の手順で確認しましょう。

1.力まないように手を軽く握る
2.肩の力を抜いて構える
3.脇を締めて腕を前後に振る

(前の腕は自分の指が見えるくらいの位置まで振り、後ろの腕は真っ直ぐ伸ばすのではなく肘が90度に曲がるくらいまで振ることを意識する。)

このとき、腕だけを振るのではなく、肩甲骨を意識して肩から腕を振るように注意しましょう。

ポイント|③足の回転数を上げよう

正しい腕の振り方で腕を速く動かせるようになると、足の回転数が上がります

回転数が上がればスピードが速くなり、同時に歩幅を広くするとよりスピードUPが図れます。

以下の手順で回転数をあげましょう。

1.太ももを上に持ち上げる
2.短い接地時間を意識しながら、交互に足を入れ替える
3.1と2を繰り返す

このとき、足底全体で地面を捉えることを意識しましょう。

ポイント|④足裏全体で地面を捉えよう

足が速くない子どもはかかとから着地しがちです。

かかとから着地をすると、ブレーキがかかって太ももの裏側への負担となり、肉離れを起こすきっかけにもなってしまいます。

足裏全体で地面を捉えると地面から受ける力が体に伝わるため、その力を利用できれば速く走れるようになるでしょう。

空き缶を真上から踏み潰すようなイメージを持ちましょう。

子どもに走り方を教えるときに注意すること

保護者のもとに駆け寄る子ども

子どもに走り方を教えるときに「指導に熱が入りすぎて子どもが練習をしなくなった」というのはよく聞く話です。

そうならないためにも、子どもに走り方を教えるときに注意することを3つお伝えします。

親も一緒に楽しむ

速く走れるようになることは大事ですが、まずは親子で楽しむことです。

特に小さい子どもは、パパやママと一緒に運動して「走ることは楽しい!」と思ってもらうことが大切です。

大人が運動している姿をたくさん見せることでイメージがしやすくなり、今後のお子様の運動能力アップにもつながります。

無理をさせない

指導に力が入るとあれもこれもと一気に教えたくなりますが、子どものモチベーション低下を招きかねません。

一つひとつ丁寧に、子どものわかる言葉でゆっくりと伝えましょう。

もし練習中に足を痛めたりケガをした場合は、決して無理はさせず練習を中止してください。

ダメ出しをしない

大人でもダメ出しをされるとやる気がなくなることがありますよね。

「なんでできないの?」「何度言ったら分かるの?」などの攻めるような言葉は、頑張っている子どもの心を傷つけてしまいます。

人と比べず、子どもの成長を認めて褒めてあげましょう。

子どもの走り方がおかしいことで心配されること

楽しげに走る子ども

子どもの走り方について調べていると、「自閉症」という言葉がでてきて不安な方もいらっしゃると思います。

ここでは自閉症について説明します。

自閉症について

自閉症とは発達障害の1つで正確には自閉症スペクトラム障害(ASD)といいます。

対人関係が苦手であったり強いこだわりがあることが多いですが、特徴は人によってさまざまです。

自閉症になる原因は不明ですが、生まれつきの脳機能の異常によるものと考えられています。

自閉症の走り方の特徴

自閉症のお子さまの走り方の特徴を3つ紹介します。

【①つま先立ちをしている】
自閉症の特徴の1つが感覚過敏です。
足に対する嫌な感覚を避けるため、つま先立ちをして嫌な感覚を避けています。

また、感覚過敏とは対照的に感覚鈍麻の特徴もあり、感覚に鈍感でもっと刺激を味わいたいという思いからつま先に圧力をかけて刺激を楽しんでいるのです。

【②腕を上手に使えない】
自閉症の子どもは、腕を上手に使えずよく手をぶら〜んと下におろしたまま走るのですが、これは低緊張という自閉症の特徴です。
筋肉の適度な緊張状態が保てないことを指しており、よく転ぶことも低緊張のひとつです。

【③横目で走る】
こちらも自閉症の特徴である感覚統合の1つで、視覚が過敏に反応している状態です。
過敏といっても嫌な感覚ではなく横目で見ることを楽しんでいるのがほとんどです。

以上3つの特徴をご紹介しましたが、同じ特徴があるからといって必ず自閉症であるというわけではありません。

子どもの発達の段階で健常児にも同じような特徴が出る場合もありますので、注意深く観察しましょう。

自閉症を疑うときは専門家へ相談しよう

注意深く観察した上で自閉症の可能性があると思った場合は、ネットなどの情報を鵜呑みにせず地域の専門機関へ相談しましょう。

専門機関が分からないときは、市町村の保健センターへ問い合わせをしてください。

すでに、幼稚園や学校に通っている場合は担任の先生に相談すると専門機関を紹介してくれる場合もあります。

親子でできる運動療育

自閉症の子どもと親子で一緒にできる簡単な運動をご紹介します。

【①トランポリン】
トランポリンは、体幹やバランス感覚を鍛えるのに最適です。

自閉症の子どもは感覚統合のためジャンプが好きな子が多く、楽しみながら体幹を鍛えられるので一石二鳥です。
トランポリンは全身運動なので、運動不足のパパやママもぜひ一緒にやってみてください。

【②ぎっこんばったん】
向かい合って手をつなぎ体を前後に動かす遊びで、比較的低年齢からできる動きです。
足裏から刺激が入り、つま先立ちの改善が期待できます。

子どもの走り方がおかしい?原因と対処法について|まとめ

今回は子どもの走り方がおかしいときの原因と対処法、速く走るためのポイントをご紹介しました。

子どもの走り方がおかしいのには様々な原因があるため、よく観察し、子どもに合った対処法を無理のない範囲で楽しく実践してみましょう。

より確実に、正しい姿勢で速く走れるようになるためにはプロに任せるのがおすすめです!

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