「子どもの姿勢が悪い」
「じっと座っていられない」
「すぐゴロゴロ横になる」
など、何度注意しても治らない子どもの姿勢について心配になったことはありませんか?
お子さんの姿勢が治らないのは「体幹が弱い」ことが原因かもしれません。
この記事では、子どもの体幹を鍛えるメリットからおすすめの体幹トレーニング方法までを詳しく解説していきます。
目次
どうして子どもに体幹トレーニングが必要なの?
体幹の弱さによって引き起こされている問題は、単に姿勢の問題だけではありません。
では、体幹を鍛えると子どもにどんな変化が起こるのか、体幹トレーニングは何がいいのか、いつから始めればいいのかについてみていきましょう。
子どもの集中力が続かないのは体幹が弱いせい
学校の先生に「じっと座っていられない」と注意されて、「うちの子は集中するのが苦手だから仕方ない」と思っていませんか?
座っていられないのは性格ではなくて、体幹が弱くて姿勢を保つことができないからかもしれません。
自然に正しい姿勢を保つことができるようになれば、血流が良くなり、酸素が全身に行きわたることで、脳の働きを活性化し集中力を高めます。
子どもに落ち着きがないと感じたら、まず子どもの体幹の弱さを疑ってみてください。
体幹トレーニングの効果は運動神経を高めるだけじゃない!
「体幹トレーニングは運動神経を良くするためにすること」と思っていませんか?
体幹トレーニングによってもたらされるメリットは、以下の通り多岐にわたっています。
- 姿勢が良くなる
- 運動能力が向上する
- ケガがしにくくなる
- バランス感覚が良くなる
- 消化が良くなる
- 集中力が高まる
- 学習意欲が高まる
- 身体の動きを認識できるようになる
- 自己効力感を高める
このように、体幹トレーニングは運動の質だけでなく、生活全般の質を向上させる効果があると言えるでしょう。
最近の研究では体幹トレーニングの心理面でのメリットが特に注目されているようです。
また、発達障害を持つ子どもにとっても、体幹トレーニングは有益なアプローチとして療育にも取り入れられています。
「ゴールデンエイジ」から体幹トレーニングを始めるのがおすすめ
では、何歳頃から体幹トレーニングはできるのでしょうか?
体幹トレーニングが一番効果的な時期は、運動能力の基礎作りができ、一番伸びる時期という意味で「ゴールデンエイジ」と呼ばれている9歳から12歳ぐらいと考えられています。
またその他にも、運動神経の基礎となる身体の神経が発達する5歳から8歳の時期もおすすめです。
将来的な姿勢の悪化を防いだり体力をつけられたりなど、運動不足の予防としても効果的なので、始めるのは早ければ早いほど良いと言われています。
日常の遊びの中に体幹トレーニングを積極的に取り入れてみてください。
子どもの体幹をチェックしてみよう
ここまで読んできて「うちの子は体幹が弱いかも?」と不安に感じた人のために、簡単なチェック方法を2つご紹介します。
お子さんと楽しみながら一緒にチャレンジしてみてください。
片足立ちバランス
1つ目のチェック方法は、片足立ちでバランス感覚を確認する方法です。
- 両手を腰におき、まっすぐ立つ
- 片足を約90度曲げながら太ももを上げて片足立ち
- 10秒を目安に静止(大人なら20秒)
最後まで上半身をまっすぐ保てずぐらついたり、バランスを崩して軸足が動いたり、足を90度に曲げることができなかったりした場合は、体幹が弱い可能性があります。
しゃがみこみ
2つ目のチェック方法は、この姿勢が出来ない子どもが増えていると話題になっている「しゃがみこみ」です。
- 足を肩幅に広げて立つ
- 両手を前に伸ばしながらしゃがむ
- 膝が90度以上曲がり、かかとが浮いていないかチェック
- この姿勢を10秒間キープ
膝を曲げられなかったり、かかとが浮いてしまったり、バランスを崩したりする場合は、体幹を鍛える必要があるでしょう。
子どもと遊びながらできる体幹トレーニング10選
体幹をチェックしてみて、もし体幹力が足りないとわかったら体幹トレーニングを実際にやってみましょう。
今すぐおうちでできるトレーニングや子どものお外遊びのついでにできるトレーニングを5個ずつご紹介します。
おうちでできる体幹トレーニング
家の中でできる遊びや活動の中ででも、子どもの体幹を楽しみながら鍛えることができます。
【①親の木のぼり】
親が木になって、腕や脚を子どもがよじ登って遊びます。
【②ボールトンネル】
子どもがうつ伏せになっているところに横から親がボールを転がして、そのボールにお腹が触れないように手足の力を使って身体を持ち上げて、ボールを身体の下を通すゲームです。
【③動物のまね遊び】
子どもに様々な動物の動きを真似させながら、楽しくトレーニングができます。
【④雑巾がけ競争】
身体を支えながらバランスをとる雑巾がけは、実は体幹トレーニングにもぴったりな動きです。
家の掃除もできて体幹も鍛えることもできるみんなに嬉しいトレーニングです。
【⑤手押し車】
子どもは両手を地面について、親が子どもの足を両手で持ち上げながら、両手で歩く練習をしてみましょう。
また、YouTubeなど動画サイトで「体幹トレーニング」と検索して、お子さまと一緒に画面を見ながら実践するのもおすすめです。
例えば、③の動物のまね遊びなら以下の動画がお子さんも楽しめる内容になっていますので、参考にして親子で楽しんでみてください。
外遊びでできる体幹トレーニング
次に、外遊びの中でできる体幹トレーニングを紹介します。
家の中でもできる遊びもありますが、運動不足の解消のためにもぜひ屋外でやってみてください。
【①ボール遊び】
投げる・キャッチする動作が体幹を強くします。
どちらの手でも同じように投げられるようになるのが理想です。
【②けんけんぱ】
地面に書いた丸に合わせて、丸の中を片足で飛んだり、両足で着地したりする昔懐かしい遊びです。
【③フラフープ】
腰でフラフープを回す動きで、お腹周りの筋肉が鍛えられ、体幹がしっかりします。
【④縄とび】
ジャンプする動きで足腰の筋力をつけることができる遊びです。
【⑤ハイキング】
不均衡な地形を歩くことで体幹力やバランス感覚を養います。
このように、親世代にとってはごくごく身近な存在であった遊びが、実は体幹を強くしてくれる効果がある遊びだったと考えられています。
自分の子ども時代を懐かしく思い出しながら、お子さんと楽しい時間を過ごしてください。
さらに子どもの体幹トレーニングにしっかり取り組むには?
ここまで、日常生活の中で誰でも簡単に楽しく遊びながらできる体幹トレーニングを紹介してきました。
もっと本格的に体幹トレーニングに取り組みたい場合には、以下のような方法もあります。
体幹トレーニンググッズを使う
自分流でトレーニングをするだけでは物足りなさを感じるときは、体幹トレーニングのグッズを活用するのがおすすめです。
バランスボール・バランスボード・トランポリン・キックボードなど、子どもの成長に合わせて取り入れてみましょう。
身体づくりのプロに任せる
「自分で正しく教えられるか不安」「子どもとゆっくり遊ぶ時間が取れない」と思ったら、お稽古ごととして体幹トレーニングを教えてくれる体操教室に通う選択もおすすめです。
JPCスポーツ教室では、プロトレーナーが監修したメディカル発想の「KOBA式体幹☆バランストレーニング」を取り入れています。
体幹の弱いお子さん・運動が苦手なお子さんもイメージ通りに身体を動かせるようになるまで丁寧にサポートします。
東海地方を中心に全国に展開しており、どの教室も体幹トレーニングの体験・見学が可能なため、ぜひお近くの教室にお気軽にご相談ください。
JPCスポーツ教室 お近くの教室はこちら【親子で楽しい!】子どもの成長に効果的な体幹トレーニング10選|まとめ
体幹の弱さは単に姿勢が悪くなるだけでなく、子どもの運動能力・集中力・意欲にも影響があることがわかっています。
様子を見ていて「あれ?もしかして…」と感じたら、まずは気軽に楽しく遊びの中でもいいので、体幹トレーニングを続けてみてください。
子どもたちの心身ともに健やかに成長していく姿を楽しみながらサポートしていきましょう。
子どもの成長について不安や疑問があった場合は抱えこまず、すぐにプロの力を借りてみてくださいね。
羽島本店
経歴
岐阜県立岐阜城北高校卒業後、中学硬式野球クラブチームの監督を2年間務める。(全国大会ベスト4)
現在JPCスポーツ教室の本部統括を務め、羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に関東エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Bライセンス
KOBA式体幹トレーニング Aライセンス
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス