「保育園や公園で、お友達と上手に遊べていないかも」「おもちゃの貸し借りができないのは協調性がないから?」など、子どもの様子を見て協調性はいつから芽生えるのか不安に感じる保護者もいるのではないでしょうか。
協調性は、友達や周囲の人と関わりながら集団生活を送る上で大切な力です。
そのため、子どもに協調性を身につけて欲しいと考える方も多いでしょう。
この記事では、子どもの協調性がいつから芽生えるのかを年齢別に解説するとともに、協調性を育むために家庭でできることや、おすすめの習い事を紹介します。
目次
協調性とは?
子どもの協調性を育てたいと思ってはいても、そもそも協調性とは何なのか、疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。
協調性とは、ただ周囲の人に合わせることだけを意味するものではありません。
ここでは、協調性と主体性について解説します。
協調性とは周囲の人と協力して物事に取り組む力
協調性とは、周囲の人との関わりの中で、自分と相手の気持ちを尊重しながら、互いに譲り合って物事に取り組む力のことです。
例えば、友達と遊ぶ時に順番を守ったり、みんなでひとつの目標に向かって協力したりすることも協調性に関わります。
協調性は、生まれ持った性格だけで決まるものではなく、家庭や保育園などでの人との関わりやさまざまな経験を通して、少しずつ身についていくものです。
主体性と協調性はどちらも大切
協調性というと、周りの意見に合わせたり、自分の気持ちを抑えたりすることだと感じる方もいるかもしれません。
確かに、自分の意見ばかりを通そうとすると、周囲との衝突につながることがあります。
一方で、相手に合わせることばかりを優先し、自分の考えを伝えられなくなることも望ましくありません。
自分の意見や気持ちを伝える主体性を持ちながら、相手の考えにも耳を傾け、お互いに尊重しながら関わることが大切です。
子どもの協調性はいつから芽生える?
幼少期は、自分の気持ちや欲求を優先しやすい時期であり、成長するにつれて少しずつ相手の気持ちを理解したり、周囲の人と関わりながら行動したりする力が育っていきます。
ここでは、子どもの協調性がいつから芽生えるのか、年齢別に紹介します。
なお、協調性が育つ時期やペースには個人差があるため、年齢は目安として参考にしてください。
【3歳頃】平行遊びが多い
3歳頃は、保育園などで集団生活を始める子どももいますが、友達と一緒に遊んだり、相手にあわせて行動することは、まだ難しい時期です。
友達と同じ空間にいても、それぞれ別の遊びを楽しむ「平行遊び」をする姿がよく見られます。
友達のおもちゃを取ってしまうのは、相手の気持ちを考えたり、自分の欲求を抑えることが難しいためです。
この時期は、子どもが周りと同じように行動できなかったり、一緒に遊べなくても、過度に心配したり、無理に周りに合わせる必要はありません。
【4歳頃】友達や周囲を意識し始める
4歳頃になると、少しずつ友達や先生との関わりが増え、周りの人の行動や気持ちにも目を向けるようになってきます。
友達が遊んでいる様子に興味を持ったり、同じ遊びを一緒に楽しんだりするなど、友達と関わりながら遊ぶ姿も見られるようになるでしょう。
一方で、自分のやりたいことを強く主張することもあり、ときには意見がぶつかる場面も見られます。
自分と相手の思いが異なることを経験する中で、それぞれの考えや感情があることに気づいていきます。
そうした経験を重ねながら少しずつ相手の気持ちをくみ取ったり、譲り合ったりするなど、周囲との関わり方を学んでいく時期です。
【5~6歳頃】集団での関わりが増えてくる
5〜6歳頃になると、自分の気持ちや考えを言葉で伝えたり、相手の話を聞く力が育ち、コミュニケーションが上手にとれるようになってきます。
自分の意思を伝えるだけでなく、相手の考えや気持ちにも目を向け、お互いに折り合いをつけようとする姿も見られるようになります。
かくれんぼやトランプ、ごっこ遊びなど、ルールのある遊びを楽しむ機会も増えてきて、順番を守ったり決められたルールに従って行動することの大切さを学んでいく時期です。
この頃には、友達や集団との関わりの中でさまざまな経験を積み重ねながら、協調性が身についてきます。
協調性がない子どもはどんなトラブルが起こる?
成長するにつれて、友達と協力して何かに取り組んだり、ルールを守って一緒に遊んだりする場面が増えていきます。
協調性が十分に育っていない子どもの場合、どのような問題が起こる可能性があるのでしょうか。
自分の気持ちを優先してけんかになる
遊びの順番を待てなかったり、自分の思い通りに進まなかったりすると、怒ったり泣いたりすることがあります。
また、友達のおもちゃを無理に取ったり、自分のやりたい遊びを押し通そうとしてしまうかもしれません。
自分の気持ちを優先するあまり、友達の意見を受け入れられず、言い争いやトラブルにつながる可能性があります。
集団行動が苦手になることがある
みんなで一緒に活動するときに、自分の興味があることに夢中になったり、周囲と同じタイミングで動くのが難しかったりすることがあります。
例えば、みんなでドッジボールなどをしようとしても仲間に入ろうとせず、ひとりで別の遊びを楽しむこともあるでしょう。
このように、周囲に合わせなければいけない集団での活動が苦手になることがあります。
友達との相談や協力に時間がかかる
ごっこ遊びで役割を決めたり、みんなでひとつのものを作ったりするときに、友達と相談しながら進めることが難しい場合があります。
それぞれの意見が食い違ったときに折り合いをつけられないと、遊びや作業が思うように進みません。
その結果、友達と一緒に遊び続けることが難しくなったり、途中で遊びをやめてしまったりする場合もあります。
子供の協調性を育てるために家庭でできること
子どもの協調性は、生まれ持った性格だけで決まるものではなく、日々の生活や人との関わりを通して少しずつ育まれていきます。
では、子どもの協調性を育てるために、家庭ではどのようなことを意識すればよいのでしょうか。
ここでは、普段の生活の中で実践できる具体的な方法を紹介します。
挨拶をする
朝の「おはよう」や、食事の際の「いただきます」など、日常生活の中で挨拶をする習慣を身につけましょう。
挨拶は、人とのコミュニケーションの基本であり、相手と気持ちよく関わるきっかけにもなります。
まずは家族が率先して挨拶をすることで、自然に挨拶できるような環境をつくることが大切です。
ルールや順番のある遊びを取り入れる
ボードゲームやごっこ遊びなど、ルールや順番のある遊びを通して、自然と周囲の人と関わる力を身につけていくことができます。
ボードゲームでは、順番を待ったり、決められたルールを守ったりする経験を積むことができ、ごっこ遊びでは、役割や遊び方について相談する機会も生まれます。
また、遊びの中で自分の思い通りにいかない場面を経験することも、気持ちを切り替える練習になるでしょう。
こうした経験の積み重ねが、少しずつ協調性を育むことにつながります。
お手伝いをしてもらう
簡単なことでもよいので、家庭でお手伝いをしてもらうのもおすすめです。
自分がしたことが誰かの役に立ち、喜んでもらえる経験は、人のために行動する喜びを知るきっかけになります。
また、家族と協力して物事に取り組むことで、周囲の人を思いやる気持ちや、協力することの大切さも学んでいけます。
食事の準備を手伝ったり、自分が使ったおもちゃを片付けたりするなど、子どもが無理なくできることから始めてみましょう。
相手の気持ちにも目を向ける練習
友達との出来事について話す時は「あのおもちゃで遊びたかったんだね」など、まず子どもの気持ちを受け止めることが大切です。
そのうえで、「その時〇〇ちゃんはどうして怒ったのかな?」などと問いかけ、相手がどのような気持ちだったかも一緒に考えてみましょう。
また、本を読んだ時に、登場人物がどのような気持ちなのかを一緒に想像してみるのもおすすめです。
こうした経験を重ねることで、自分とは異なる相手の気持ちや立場を想像する力が育ち、思いやりの気持ちや協調性を身につけることにつながります。
保護者がお手本を見せる
家庭でも、「順番に使おうね」「お互いに譲り合おうね」など、相手を思いやる行動につながる声掛けを意識しましょう。
また、保護者自身が周りの人に挨拶をしたり、コミュニケーションをとっている姿を子どもに見せることも大切です。
身近な大人の行動を通して、子どもは人との関わり方を学んでいきます。
さらに、家庭内でも人を傷つける言葉は使わず、意見が異なるときも相手を尊重する姿勢を日頃から見せましょう。
協調性を育てるならいつからどんな習い事がおすすめ?
習い事は、家庭や保育園などとは異なる環境で、友達や先生と関わりながら協調性を育むよい機会になります。
ただし、協調性を育てるために、最初から集団競技を無理に習わせる必要はありません。
ここでは、どんな習い事をいつから習うのがいいかご紹介します。
子どもの性格や興味、成長のペースにあわせて、楽しみながら人と関われる習い事を選びましょう。
2~4歳頃から始めやすいリトミック・音楽教室
リトミックや幼児音楽教室などの習い事では、音楽にあわせて体を動かしたり、先生や友達の動きを真似したりする活動を通して、周りの人と一緒に楽しむ経験ができます。
また、音楽のリズムや合図にあわせて動くことで、周囲の様子に目を向けたり、タイミングを合わせたりする感覚も養われます。
遊びのように学べる教室もあるため、集団での活動に慣れていない子どもも、楽しみながら人と関わるきっかけをつくれる習い事でしょう。
3~4歳頃から始めやすい体操教室・スイミング
体操教室やスイミングなどの習い事は、順番を守って練習したり、コーチの話を聞いて行動したりする中で、集団生活に必要なルールを学ぶことができます。
また、周りの子どもが頑張っている姿に刺激を受けたり、友達と一緒に練習する楽しさを感じることもあるでしょう。
自分のペースで技や泳ぎに挑戦しながら、周囲の人と関わる経験も積めることは、体操教室やスイミングの魅力です。
5歳頃から選びやすいサッカーや野球、ダンスなどのチームスポーツ
サッカーや野球などのチームスポーツ系の習い事では、ルールを守ることに加え、仲間と協力してプレーすることが求められます。
周囲の状況を見ながら自分の役割を考え、仲間と声をかけ合ってプレーする経験を通して、集団の中で行動するのに必要な協調性を育むことにつながります。
またダンスは、仲間と動きを合わせたり、発表会などの目標に向けて練習を重ねたりすることで、協調性を育むきっかけになります。
JPCスポーツ教室 お近くの教室を探すまとめ:子どもの協調性が芽生え始めるのはいつから?育てるのにおすすめの習い事
子どもの協調性がいつから芽生えるかには個人差がありますが、3歳頃から友達や周囲の人との関わりを通して少しずつ育まれ、5〜6歳頃にかけて身についていくとされています。
幼児期に「協調性がないかも」と心配しすぎる必要はありません。
協調性を育むためには、家庭での声掛けや遊び、お手伝いに加え、リトミックや体操教室、チームスポーツなどの習い事もおすすめです。
子どもの性格や成長ペースにあわせて、楽しみながら人と関わる経験を増やしていきましょう。
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羽島本店
経歴
岐阜県内の幼稚園、保育園で体操指導員として2010年より10年間指導にあたり、現在JPCスポーツ教室羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に愛知エリア・九州エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス
NESTA キッズコーディネーション トレーナー
子ども身体運動発達指導士