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鬼ごっこトレーニングが体幹・持久力強化につながる理由と練習法を解説!

鬼ごっこトレーニング

「鬼ごっこ」は、運動が苦手な子どもでも比較的楽しく取り組める遊びですが、実はトレーニングとして活用することで運動の苦手意識克服や運動能力の向上につながります。

実際に鬼ごっこは、持久力や体幹を鍛えるのに効果的なトレーニングとして、サッカーや野球などで取り入れられています。

そこで、この記事では鬼ごっこがトレーニングになる理由や、家族や友達と楽しめる練習法5つをまとめました。

鬼ごっこを通じて楽しみながら、効果的に運動能力を向上させましょう。

鬼ごっこがスポーツのトレーニングになる理由

鬼ごっこしている親子

鬼ごっこがスポーツのトレーニングになる理由は、大きく4つです。

  • 全力疾走を繰り返すことで持久力が向上する
  • 全身を使うから体幹が鍛えられる
  • 鬼から逃れる・タッチするために走るから判断力が磨かれる
  • 全体を見て走るから空間認知能力が身につく

詳しく解説していきます。

持久力が向上する

鬼ごっこでは、鬼役と子役、両者ともに全力疾走を繰り返す必要があるため、遊んでいくうちに基礎体力がついてきます。

持久力を強化するトレーニングというと、ランニングなどを思い浮かべると思いますが、運動が苦手な子どもにとっては長時間一定のペースで走るのは辛い場合もあります。

鬼ごっこであれば、追いかける・追いかけられる瞬間には全力疾走しますが、立ち止まって休憩する時間もあります。

鬼ごっこは遊び兼トレーニングとして楽しく続けやすく、子どもたちの体力向上にぴったりです。

体幹が鍛えられる

全力で走っている中で素早く方向転換したり、転ばないように全身のバランスを保ちながら走ったりするため、鬼ごっこは体幹が鍛えられます。

体幹とは、腹筋や背筋など身体の中心にある筋肉のことで、しっかりと鍛えれば姿勢が良くなり、全身の動きをコントロールしやすくなります。

通常の鬼ごっこでも体幹を鍛えられますが、片足立ちで行なう「けんけん鬼」や、1対1で行なう鬼ごっこなど、バランス感覚や素早い方向転換が必要なルールにアレンジするのもおすすめです。

判断力が磨かれる

鬼ごっこでは、タッチされないようにフェイントをかけたり、勢いよく加速したりしていくうちに、周囲の状況をよくみて判断する力が磨かれていきます。

サッカーやバスケットボールなどのスポーツでも、相手にボールを取られないように、周りを見て瞬時に左右へフェイントをかけたりと、判断力は欠かせません。

変則的な鬼ごっこ「ケイドロ」や鬼が増える「増え鬼」では、より判断力が試されるため、ぜひトレーニングに取り入れてみてください。

空間認知能力が身につく

鬼ごっこでは、鬼役がどこにいるのかを常に把握しつつ、他の子役に標的を移させるのも立派な戦略であるため、空間認知能力を養えます。

実際に、鬼役と自分との間に他の子役を挟んだ状態を保つことで、自分が標的にならないよう工夫している子どもも多くいます。

空間認知能力を鍛えることで自分と相手の距離感を正確に掴み、状況に合わせたプレイがしやすくなるため、サッカーやバスケットボールなど、様々なスポーツのプレーで活かされるでしょう。

遊びながら楽しくできる鬼ごっこトレーニング5選

鬼ごっこしている子ども3人

ここまで、鬼ごっこがトレーニングにおすすめの理由を解説してきましたが、通常の鬼ごっこに変則的なルールを組み込むことで、より効果の高いトレーニングに変わります。

本項では、鬼ごっこをトレーニング化するアイデアとして、以下の5つを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 1対1鬼ごっこ
  • こおり鬼
  • 線鬼
  • 真似っこ鬼
  • ドリブル鬼ごっこ

①1対1鬼ごっこ

1つ目は「1対1鬼ごっこ」です。

一般的な複数人で行う鬼ごっこよりも常に動き続ける必要があるため、持久力・判断力・体幹などが磨かれます。

1対1鬼ごっこを行う際のルールは、以下の通りです。

  1. じゃんけんで鬼役と子役を決める
  2. 鬼ごっこを開始する
  3. 鬼がタッチできたら、役目を交代する

1対1鬼ごっこは、逃げられる範囲と時間を決めて行うようにしましょう。

また、1対1鬼ごっこはサッカーやバスケットボール、野球などのトレーニングにも活用されており、比較的簡単に試せる変則鬼ごっこなので、親子でも挑戦してみてください。

②こおり鬼

2つ目は、馴染み深いであろう「こおり鬼」です。

捕まった子どもを解放する必要があるため、周囲の状況を把握しつつ、どのように逃げるかという判断力が試されます。

こおり鬼のルールは以下の通りで、制限時間内に鬼が全員捕まえれば鬼役の勝ち、子役が一人でも逃げ切れば子役の勝ちというシンプルな鬼ごっこです。

  1. じゃんけんで鬼役と子役を決める(鬼役が複数でも可)
  2. 開始の合図で、子役は逃げ始める
  3. 鬼役にタッチされたら、子役はその場で捕まったポーズを維持する
  4. 仲間の子役が、凍ってる人をタッチしたら再び動ける
  5. 制限時間終了まで、上記を続ける

こおり鬼の醍醐味は子役同士の助け合いです。

鬼役・子役のそれぞれでうまくコミュニケーションを取りながら、縦横無尽にフィールドを駆け回りましょう。

③線鬼

3つ目は、決められた線の上を使った「線鬼」で、曲がりくねった線の上を素早く走る必要があるため、バランス感覚が問われる鬼ごっこです。

線鬼のルールは以下の通りです。

地面に描く線の本数や形状で難易度を上げられるので、豊富な楽しみ方があります。

  1. じゃんけんで鬼役と子役を決める
  2. 地面にいくつかの線を描いておく
  3. 鬼役と子役が離れて線の上に立つ
  4. 開始の合図で、線上のみを走り回る
  5. 鬼役にタッチされたら、子役は線の上から退く
  6. 鬼が全員タッチできたら勝ち

なお、線が交差している箇所をいくつか作ることで、思わぬ場所で鬼役と鉢合わせすることもあるので、スリル満点で大いに楽しめるでしょう。

④真似っこ鬼

4つ目は、少し珍しい「真似っこ鬼」です。

鬼役は動作を指定できるため、飛んだり走ったりと様々な動きを必要とします。

真似っこ鬼のルールは以下の通りです。

  1. じゃんけんで鬼役と子役を決める
  2. 鬼役は「カエル!」「ケンケン!」など、何の真似をするか決める
  3. 鬼役・子役ともに指定された動きで鬼ごっこを開始する
  4. 子役にタッチすれば鬼役が入れ替わり、新たな動きが指定される

真似っこ鬼では、全力疾走はしないものの、指定された動作を真似るため、全身の筋肉が刺激されることで体力・筋力が強化されます。

また、真似っこ鬼なら幼児でも行ないやすいので、小さい子どものいる家庭でも楽しくトレーニングに励めるでしょう。

⑤ドリブル鬼ごっこ

5つ目はボールを使って行う「ドリブル鬼ごっこ」です。

今回はサッカーボールを使ったドリブル鬼ごっこを解説していきます。

  1. 2人1組になり、じゃんけんで鬼役と子役を決める
  2. 三角コーンやマーカーを使って、1mほどの間隔をあけ三角形を作る
  3. 子役と鬼役はドリブルしながら、正確にコーンの周りを走る
  4. 鬼役が子役をタッチしたら立場を入れ替えて行う

ドリブル鬼のポイントは正確なドリブルで、ボールをしっかりとコントロールできないと逃げる・追いかけるといった動きが難しくなります。

なお、ドリブル鬼ごっこはサッカー以外にも、バスケットボールやバレーボールなどのトレーニングにもおすすめなので、スポーツに合わせてルールをアレンジしてみてください。

鬼ごっこトレーニングの効果を倍増させるポイント

原っぱを走っている男の子

鬼ごっこトレーニングで効果を実感するためには、継続して鬼ごっこを行なう必要があります。

そのためには、子どもに合わせたルールの変更や、飽きずに楽しめる工夫をしてみましょう。

例えば、運動嫌いな子どもであれば全力疾走が少ない線鬼から始めたり、普通の鬼ごっこに飽きが見えてきたら「1対1鬼ごっこ」や「真似っこ鬼」など変則的な鬼ごっこを取り入れたりするのがおすすめです。

また、鬼ごっこトレーニングでは子どもの走る量や体の動きをしっかりと確認し、運動量が多くなるように調節するのも大切です。

もし、子ども達の運動量が少ない場合は「追いかけられていない間は片足立ち」などの追加ルールを設けてみましょう。

楽しく真剣に鬼ごっこができるような工夫を凝らすことで、鬼ごっこを子ども達のトレーニングとして活用してみてください。

鬼ごっこトレーニングで運動能力を向上させよう|まとめ

鬼ごっこは全力で走りながら瞬時に方向転換をしたり、急に止まったりするため、持久力や体幹を鍛える効果が期待できます。

また、鬼ごっこのルールを工夫することで、判断力や空間認知能力など、運動能力以外のさまざまな能力を養うこともできます。

実際に、「JPCスポーツ教室」でもトレーニングとして鬼ごっこを取り入れており、子ども達は楽しみながら体の動かし方を身につけています。

自宅や学校では鬼ごっこトレーニングが続かない、運動嫌いを克服させたいと悩んでいるなら、ぜひお近くの教室へ足を運んでみてください。

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監修者情報
高橋建二
高橋建二
JPCスポーツ教室
羽島本店

経歴
岐阜県立岐阜城北高校卒業後、中学硬式野球クラブチームの監督を2年間務める。(全国大会ベスト4)
現在JPCスポーツ教室の本部統括を務め、羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に関東エリアの店舗管理を行う。

資格
KOBA式体幹トレーニング Bライセンス
KOBA式体幹トレーニング Aライセンス
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス

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