JPCスポーツ教室(TOP) » コラム » 小学生から体幹トレーニングは必要?楽しく体幹を鍛える方法7選!

小学生から体幹トレーニングは必要?楽しく体幹を鍛える方法7選!

小学生から体幹トレーニングは必要?楽しく体幹を鍛える方法7選!

お子さまが小学生になりスポーツをはじめたことをきっかけにもっと体を鍛えたいと言われた時、体育が苦手そうなので運動能力を上げたいと思った時、体幹を鍛えるのが一つの手です。

しかし、体幹を鍛えるといっても小学生は「まだ大人のようにトレーニングすることができないのでは?」と思うかもしれません。

そこでこの記事では、小学生から体幹トレーニングは必要なのか、始める時期や体幹を鍛えるメリット、楽しく鍛える方法についてご紹介します。

小学生に体幹トレーニングは必要?

マットを使ってトレーニングする子ども

運動を始めたばかりの小学生にとって必ずしも体幹トレーニングは必要ではありませんが、早いうちから体幹トレーニングをすることにるメリットは数多くあります。

ここでは、具体的に何歳から始めるのがいいのか、体幹を鍛えることで得られる生活面での様々なメリットについてご紹介します。

体幹トレーニングは何歳から始めるのがいい?

体幹トレーニングを始めるのに特にオススメの時期は、神経系の発達が著しい6〜12歳の間、つまり小学生の時期です。

中でも9〜12歳の「ゴールデンエイジ期」は運動能力の基盤ができ、体の動かし方を身に付けるのに適しているので、体幹を鍛えることでスムーズな動作や技術を一番伸ばせる時期と言えるでしょう。

また5~8歳の「プレゴールデンエイジ期」は、様々な動きの中で運動能力の基礎を築いていく時期です。

年齢や運動能力に合わせて、体幹を鍛える動きを日常生活や遊びの中に取り入れていくといいでしょう。

これから先、様々なスポーツや部活を始めることがあると思いますが、小学生の間にしっかり体幹を鍛えて体の基盤を整えておくことで、さらに技術を身に付けやすくなります。

小学生が体幹を鍛えることによるメリット

小学生が体幹を鍛えることで期待できるメリットは、以下のものがあります。

  • 運動能力の向上
  • 姿勢が良くなる
  • バランス感覚の向上
  • ケガの防止につながる
  • 集中力が高まる
  • 疲れにくくなる

小学生が体幹を鍛えると体の安定感が増し、スムーズに体を使うことができるようになるので、運動能力の向上につながり、しっかり体のバランスを保てることでケガの防止にもなります。

また運動面だけではなく、小学生が体幹を鍛えることで正しい姿勢を維持できるようになると、勉強や日常生活で身体が安定して集中力が高まるのです。

一方で椅子に座り続けることが難しく、姿勢が崩れたり、すぐに疲れる場合は、体幹が弱い可能性がありますので、これらにあてはまる場合は体幹を鍛えることを考えたほうがいいかもしれません。

自宅でできる体幹チェック

片足立ちをしている男の子

小学生のお子さまの姿勢が気になったり、体幹が強いのか弱いのか知りたい時、なかなか普段の生活からでは分からないかもしれません。

ここでは、体幹を簡単にチェックする方法をご紹介しますので、是非試してみてください。

しゃがみこみ

最近は、このしゃがみこみが出来ない子どもが増えていると言われています。

しゃがみこみの姿勢を保つには、足関節の可動域の柔軟性だけではなく、体幹の筋肉が影響しています。

しゃがみこみのやり方

1.足を肩幅くらいに広げてまっすぐ立つ
2.ゆっくりと膝を曲げながらしゃがむ
3.しゃがんだ状態でバランスを保ち、キープする(目安:10秒)

片足バランスキープ

片足バランスキープは、お腹からお尻、太もも、足の筋肉とバランス感覚が必要です。

片足立ちでキープできずにバランスを崩してぐらぐらしたり、軸足が動いてしまう場合は体幹が弱い可能性があります。

片足バランスキープのやり方

1.両手を腰に添えてまっすぐ立つ
2.片足を曲げおへその高さまで上げてもう片方の足で立つ
3.そのまま静止(目安:約10秒)

手押し車ポーズ

手押し車のポーズは、お尻が上がったり下がったりしないように、体を一直線にキープするのがポイントです。

手押し車のポーズでキープしたり、そのまま手で歩くと、体幹トレーニングにもなります

手押し車のポーズのやり方

1.肩幅に広げて床に手をつく
2.大人が足首を持つ
3.肩から足までが真っすぐになるようにしてキープ(目安:10秒)

小学生がひとりでできる体幹トレーニング

トランポリンをしている女の子

体幹はトレーニングすることで鍛えることができますが、小学生はまだ大人がするようなトレーニングがなかなかできません。

小学生くらいの子どもには、普段の生活や遊びに取り入れて楽しく体幹を鍛えるのがオススメです。

ここでは、小学生がひとりでできる体幹トレーニングをご紹介します。

雑巾がけ

昔から行われている雑巾がけは実は体幹トレーニングにぴったりで、体を支えながらバランスをとるので、同時に下半身の筋肉や、腰や背中の筋肉も鍛えることができます。

広い場所があれば競争しても楽しいですし、掃除もできて良いことだらけです。

トランポリン

全身を使うトランポリンは空中での体のコントロールやバランス感覚を鍛えることができます。

またトランポリンを踏むとき、下半身の力をしっかり体幹で伝えないとうまく押すことができないので自然と体幹が使われます。

体幹を意識することで、より鍛えることができるので、家用の小さなトランポリンや子ども用の施設等にあるときは挑戦してみてはいかがでしょうか。

クモ歩き

実は赤ちゃんがするハイハイからすでに、体幹が鍛えられているのです。

クモ歩きはハイハイのような動きで、体幹の筋肉を使ってバランスを保つので、クモ歩きで移動して鍛えてみてください。

クモ歩きのやり方

1.四つん這いの姿勢で、背中をまっすぐにして前を向く
2.片手と反対側の足を同時に進め、左右繰り返して前へ進む
3.背中を真っすぐにし、お腹を引き締めて体幹を意識する

小学生が家族や友達とできる体幹トレーニング

手押し相撲をしている子どもたち

小学生は単調なトレーニングだと続かないことも多いのではないでしょうか。

そこでここでは、家族や友達と一緒に楽しみながらできる体幹トレーニングをご紹介します。

手押し相撲

手押し相撲は、2人の手を合わせて押し合う相撲遊びです。

押すときに体を安定させようとバランスを保つので、腹筋や背筋を使います。

上体が高いと腕の筋肉だけを使うため、腰を低くして全身を使うようにしてください。

足が最初の場所からズレたら負け、小さな円を描いたり場所を決めてそこから出たら負け、など、一緒にルールを決めてやると良いでしょう。

背中ボール挟み

2人組で協力して背中でボールを挟み、落とさないように移動します。

背中ボール挟みのやり方

1.二人で背中を向かい合わせにしてボールを挟む
2.ボールを挟んだまま中腰で横歩き

足や体幹を鍛えるためには膝をしっかり曲げて横歩きし、姿勢をまっすぐを保ちながら背中側の感覚とバランスをしっかり意識しましょう。

人数が多い時は、競争しても楽しく盛り上がるのでオススメです。

ティッシュキャッチ

素早い動作による反射神経と身体のバランスを鍛える遊びです。

使うものはティッシュだけで手軽にできますので、広くて安全な場所で行ってみてください。

ティッシュキャッチのやり方

1.子どもと大人(または友人など)は少し離れて立つ
2.大人がティッシュを投げ、子どもはそのティッシュをキャッチする

新聞紙ダッシュ

体育館など広くてつるつるした床の場所で遊ぶときにオススメです。

滑りやすい新聞紙の上を走ることで、バランス力や体幹の安定性を高め、足の筋力も鍛えることができます。

新聞紙ダッシュのやり方

1.新聞紙を広い範囲に敷き、スタートとゴールを決める
2.新聞紙の上に立ち、スタートの合図で新聞紙の上でダッシュする
3.バランスを保ちながら早くゴールまで速く走る

小学生から体幹トレーニングは必要?楽しく体幹を鍛える7選|まとめ

体幹トレーニングは、神経の発達が著しく、様々な運動体験を身に付けていく時期である小学生におすすめです。

中でも9~12歳のゴールデンエイジ期は特に運動能力が伸びる時期ですし、5~8歳のプレゴールデンエイジ期に様々な動きの中で鍛えておくと、運動能力の基礎を身につけやすくなります。

また小学生が体幹トレーニングをすることは、正しい姿勢の維持など日常生活にもメリットがあります。

小学生でもできる体幹トレーニングとして、日常生活や遊びの中に取り入れて鍛えることができる方法をご紹介しましたので、楽しく取り組んでみてください。

JPCスポーツ教室の教室一覧はこちら
監修者情報
服部優希
服部優希
JPCスポーツ教室
羽島本店

経歴
岐阜県内の幼稚園、保育園で体操指導員として2010年より10年間指導にあたり、現在JPCスポーツ教室羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に愛知エリア・九州エリアの店舗管理を行う。

資格
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス
NESTA キッズコーディネーション トレーナー
子ども身体運動発達指導士

関連記事

学習指導要領の改訂…ご存じですか?

2020年に学習指導要領が改訂され、育成すべき資質・能力の3つの柱として「学びに向かう力・人間性」「知識・技能の習得」「思考力・判断力・表現力」が文科省により定

「個」の重要性と伸ばし方

海外では当たり前ですが、日本でも終身雇用制度が無くなりつつあります。 プロジェクトごと契約を結ぶ「ジョブ型」雇用が増えており、得意なことを生かす働き方に変わって