「何度言っても言うことを聞かない」「お友達を叩いてしまう」など、子どもの問題行動に悩んでいる保護者の方は少なくありません。
叱っても繰り返される行動に「どうしてわかってくれないの?」と途方に暮れてしまうこともあるのではないでしょうか。
しかし子どもの問題行動は、誰かを困らせたくてやっているのではなく、心の中にある何らかのサインであることがほとんどです。
この記事では子どもが問題行動を起こす原因と、家庭でできる具体的な対処法についてわかりやすく解説していきます。
目次
子どもの「問題行動」とは?よくある例を紹介

子どもの問題行動とは、社会のルールや周囲の期待に反する行動のうち、日常生活に支障をきたすレベルのものを指します。
こうした行動は成長の過程で一時的に見られることも多いですが、頻繁に繰り返される場合は何らかの原因が隠れている可能性があります。
ここでは小学校低学年の子どもに多い問題行動の具体例を4つご紹介します。
親の言うことを聞かない・無視する
「宿題をしなさい」「ゲームをやめなさい」と何度言っても聞かない、あるいは返事すらしないという問題行動は多くの家庭で見られます。
声をかけても無視されると親としてはイライラしてしまいますし、「わざと反抗しているのでは」と感じることもあるでしょう。
しかし子どもが言うことを聞かない背景には、指示の意味が理解できていない、別のことに集中しているなどの理由が隠れていることもあります。
友達を叩く・傷つけてしまう
学校や遊びの場で友達を叩いたり押したりしてしまう問題行動は、保護者にとって特に心配な行動のひとつではないでしょうか。
乱暴な行動を繰り返すと友達関係にも影響が出てしまいますし、相手の子どもや保護者への申し訳なさから親御さん自身も辛くなってしまいます。
手が出てしまう子どもの多くは、自分の気持ちを言葉でうまく伝えられずに体で表現してしまっているケースが少なくありません。
嘘をつく・ごまかす
「宿題やったの?」と聞くと「やった」と嘘をつく、悪いことをしても「やってない」とごまかすといった問題行動も低学年ではよく見られます。
子どもが嘘をつくと「この先もっとひどい嘘をつくようになるのでは」と不安になってしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。
嘘をつく行動の裏には、叱られたくない、がっかりされたくないといった子どもなりの理由があることがほとんどです。
かんしゃくを起こす・暴れる
思い通りにならないと泣き叫ぶ、物を投げる、床に寝転がって暴れるといったかんしゃくも、小学校低学年に見られる問題行動のひとつです。
公共の場でかんしゃくを起こされると周囲の目も気になり、どう対応すればよいかわからず困ってしまうこともあるのではないでしょうか。
かんしゃくは感情のコントロールがまだ未熟な子どもが、強い感情を処理しきれないときに起こることが多いとされています。
なぜ?子どもが問題行動を起こす5つの原因

子どもの問題行動を改善するためには、まず「なぜその行動をするのか」という原因を理解することがとても大切になります。
叱っても問題行動が繰り返されるのは、行動の表面だけを注意しても根本にある原因が解消されていないからかもしれません。
ここでは子どもが問題行動を起こす代表的な5つの原因について詳しく解説していきます。
原因①:親の注目・関心を引きたい
子どもが問題行動を起こす原因のひとつとして、親の注目や関心を引きたいという気持ちが挙げられます。
子どもにとって親から注目されることはとても大きな喜びであり、たとえ叱られるという形であっても「見てもらえた」と感じることがあります。
良い行動をしたときよりも悪い行動をしたときのほうが親がすぐに反応してくれると学習すると、問題行動で注目を集めようとするようになるのです。
原因②:自分の気持ちをうまく言葉にできない
自分の気持ちを言葉で表現することが苦手な子どもは、行動で感情を表すことがあり、それが問題行動として現れることがあります。
「悔しい」「悲しい」「不安」といった感情をうまく言葉にできないと、その気持ちが叩く、暴れる、泣き叫ぶといった行動に変わってしまうのです。
特に小学校低学年はまだ語彙力が発達途上のため、複雑な感情を適切に伝えることが難しい時期でもあります。
原因③:不安やストレスを抱えている
子どもが不安やストレスを抱えていると、それが問題行動という形で表に出てくることがあります。
引っ越しや弟妹の誕生といった家庭環境の変化、学校での友人関係のトラブル、勉強についていけないといったことが原因になることも少なくありません。
大人から見ると些細なことでも、子どもにとっては大きなストレスになっていることがあるので注意深く観察することが大切です。
原因④:自己肯定感が低い・自信がない
「どうせ自分なんかダメだ」という気持ちを抱えている子どもは、投げやりな態度や問題行動を起こしやすくなる傾向があります。
失敗体験が続いたり、否定的な言葉をかけられ続けたりすると、子どもの自己肯定感は少しずつ下がっていってしまいます。
自己肯定感が低い子どもは「頑張っても無駄」と感じて努力をやめてしまったり、わざと悪いことをして注目を集めようとしたりすることがあるのです。
原因⑤:親子のコミュニケーション不足
親子のコミュニケーションが不足していると、子どもが「自分は大切にされていない」と感じて問題行動につながることがあります。
仕事や家事で忙しい毎日の中で、子どもの話をゆっくり聞く時間がなかなか取れないという家庭も多いのではないでしょうか。
子どもは親に話を聞いてもらえないと感じると、問題行動を起こすことで「自分を見てほしい」というメッセージを発することがあります。
子どもの問題行動への5つの対処法

子どもの問題行動に対して、感情的に叱りつけるだけではなかなか改善につながらないことが多いものです。
大切なのは問題行動の原因に寄り添いながら、子どもが適切な行動を学んでいけるようサポートしてあげることです。
ここでは家庭で実践できる5つの対処法を具体的にご紹介します。
対処法①:まずは子どもの気持ちに共感する
子どもが問題行動を起こしたとき、いきなり叱るのではなくまずは子どもの気持ちに共感することから始めてみましょう。
「悔しかったんだね」「嫌な気持ちになったんだね」と子どもの感情を言葉にしてあげることで、子どもは「わかってもらえた」と安心できます。
気持ちを受け止めてもらえた子どもは、その後の親の言葉を素直に聞き入れやすくなる傾向があります。
対処法②:良い行動をしたときに「すぐ」褒める
問題行動を減らすためには、悪い行動を叱ることよりも良い行動をしたときにすぐ褒めることのほうが効果的だとされています。
「お片付けできたね」「弟に優しくできたね」など、些細なことでも良い行動を見つけたらその場ですぐに褒めてあげましょう。
良い行動をしたときに注目してもらえると学習すれば、子どもは問題行動ではなく良い行動で親の関心を引こうとするようになります。
対処法③:子どもと向き合う時間を意識的に作る
忙しい毎日の中でも、子どもと一対一で向き合う時間を意識的に作ることが問題行動の改善につながることがあります。
1日10分でも構わないので、スマホを置いて子どもの目を見て話を聞く時間を設けてみてください。
「自分だけを見てくれている」と感じられる時間があることで、子どもの心は満たされ、問題行動で注目を集める必要がなくなっていきます。
対処法④:小さな成功体験を積ませる
子どもの自己肯定感を高めるためには、「できた!」という小さな成功体験を積み重ねていくことがとても大切です。
最初から難しい目標を設定するのではなく、少し頑張れば達成できるくらいの目標を設定して達成感を味わわせてあげましょう。
成功体験を重ねることで子どもは自信を持てるようになり、投げやりな態度や問題行動も少しずつ減っていくことが期待できます。
対処法⑤:家庭以外に「認められる場所」を作る
習い事やスポーツ教室など、家庭以外にも子どもが認められる場所を作ってあげることも問題行動の改善に効果的です。
親以外の大人やコーチから褒められたり、仲間と一緒に何かを達成したりする経験は、子どもの自己肯定感を大きく高めてくれます。
体を動かす活動であればストレス発散にもなりますし、集団の中でルールを守る練習にもなるのでおすすめです。
子どもの問題行動のよくある原因と親ができる5つの対処法|まとめ
子どもの問題行動は、親を困らせたくてやっているのではなく、心の中にある何らかのメッセージであることがほとんどです。
「注目してほしい」「気持ちをわかってほしい」「不安を取り除いてほしい」といった子どもの心の声に耳を傾けることが大切です。
問題行動の原因を理解し、共感・褒める・向き合う時間を作るといった対処法を実践することで、少しずつ改善が期待できます。
焦らずお子さまのペースに寄り添いながら、家庭でできることから取り組んでみてください。
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羽島本店
経歴
岐阜県立岐阜城北高校卒業後、中学硬式野球クラブチームの監督を2年間務める。(全国大会ベスト4)
現在JPCスポーツ教室の本部統括を務め、羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に関東エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Bライセンス
KOBA式体幹トレーニング Aライセンス
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス

