「ロコモティブシンドローム」と聞くと、お年寄りだけの問題だと思っている方が多いのではないでしょうか。
しかし近年では子どもにもロコモと似た運動機能の低下が見られるケースが増えており「子どもロコモ」として注目を集めています。
埼玉県が行った調査によると、基本的な動作が1つ以上できない子どもが約4割にのぼるという結果が報告されました。
この記事では子どもロコモとは何か、なぜ起こるのか、家庭でできるチェック方法や改善策についてわかりやすく解説していきます。
目次
ロコモティブシンドロームとは?子どもにも起こる運動器の問題

ロコモティブシンドロームという言葉を初めて耳にする方も多いかもしれませんので、基本的な知識から確認していきましょう。
まずはロコモティブシンドロームの定義と、なぜ子どもにも起こるのか、どんな症状が見られるのかを詳しく解説します。
ロコモティブシンドロームの定義
ロコモティブシンドロームとは、主に高齢者にみられ、骨や筋肉、関節、神経などの運動器に障害が起こり、立つ・歩くといった移動機能が低下した状態のことです。
2007年に日本整形外科学会が提唱した概念で、「ロコモ」という略称でも広く知られるようになりました。
ロコモが進行すると日常生活に支障をきたすようになり、将来的に介護が必要になるリスクが高まるとされています。
「子どもロコモ」とは
子どもロコモとは、本来は高齢者に多く見られるロコモティブシンドロームと似た運動機能の低下が子どもにも現れている状態を指します。
スマホやゲームの普及による運動不足、外遊びの機会の減少、コロナ禍での活動制限などが重なり、近年急速に増加しています。
子どもロコモを放置してしまうと運動機能の発達に悪影響を及ぼすだけでなく、成長してからの健康リスクにもつながる可能性があります。
子どもロコモに見られる症状
子どもロコモになると、姿勢が悪くなって疲れやすくなったり、転んだときにとっさに手が出ずに顔から地面にぶつかってしまったりします。
また和式トイレでしゃがむことができない、雑巾がけのときに腕で体を支えられないといった日常動作に支障が出ることも少なくありません。
さらに症状が進むと、ちょっとした衝撃で骨折しやすくなったり、小学生のうちから腰痛や肩こりを訴えたりするケースも報告されています。
なぜ増えている?子どもロコモの3つの原因

子どもロコモが増えている背景には、現代の子どもたちを取り巻く生活環境や遊び方の変化が大きく関係しています。
ここでは子どもの運動機能低下を引き起こす代表的な3つの原因について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
①外遊びや運動の機会が減っている
子どもロコモの最大の原因として挙げられるのが、外遊びや運動をする機会が昔に比べて大幅に減っていることです。
ゲームやスマホ、動画視聴など室内での遊びが当たり前になり、公園のルールも厳しくなったことで体を動かす場所も限られています。
運動をしないと体を動かすことが苦手になり、さらに運動を避けるようになるという悪循環に陥りやすいのも問題です。
②長時間のスマホ・ゲームによる姿勢の悪化
スマホやタブレット、ゲーム機を長時間使い続けることで、子どもの姿勢が悪くなっていることも子どもロコモの大きな原因のひとつです。
画面をのぞき込む姿勢が習慣化すると、猫背やストレートネックといった本来は大人に多い症状が小学生にも見られるようになります。
悪い姿勢が長期間続くと体幹の筋力が衰えてしまい、慢性的な肩こりや腰痛を引き起こす原因にもつながっていきます。
③体の使い方を学ぶ機会の不足
幼児期から小学校低学年にかけては、さまざまな動きを通じて体の使い方を学ぶ非常に重要な時期にあたります。
しかしこの時期に多様な動きを経験しないと、転んだときに手をつく、バランスを崩したら体勢を立て直すといった危険回避能力が身につきません。
小さなケガをする経験がないまま成長してしまうと、いざというときに体を守れず大きなケガにつながるリスクが高まります。
子どもロコモの簡単チェック方法

お子さまに子どもロコモの傾向があるかどうかは、特別な道具がなくても自宅で簡単にチェックすることができます。
以下で紹介する項目を親子で一緒に試してみて、1つでもできないものがあれば子どもロコモの可能性を疑ってみてください。
片足立ち・しゃがみ込みチェック
まずは片足立ちで下半身のバランス能力を確認してみましょう。左右それぞれの足で5秒以上ふらつかずに立てれば問題ありません。
次にしゃがみ込みのチェックです。両足のかかとを床につけたまま、途中で止まったり後ろに倒れたりせずに最後までしゃがめるか試してください。
ふらついたり途中でバランスを崩したりする場合は、体幹の筋力や下半身の柔軟性が低下している可能性があります。
②腕上げ・前屈チェック
次に両腕をまっすぐ頭の上に上げて、腕が耳の後ろまでしっかりと上がるかどうかを確認しましょう。
子どもの体は本来やわらかいため、上半身の柔軟性が十分にあれば両腕は耳の横を通り越してまっすぐ上がるはずです。
また立った状態でひざを伸ばしたまま前屈をして、指先が床につくかどうかも下半身の柔軟性を見るポイントになります。
③グーパー動作チェック
手をグーの形にしてひじを後ろに引き、パーの形で腕を前に伸ばす動作がスムーズにできるかを確認します。
この動作をするとき、手首がしっかりと反り返っているかどうかもあわせてチェックしておきましょう。
グーパー動作がうまくできない場合は、転んだときに手をついて体を支える力が弱くなっている可能性があります。
子どもロコモを改善・予防する3つの方法

子どもロコモは放置すると悪化しますが、早めに対策を始めれば十分に改善することができます。
ここでは特別な道具がなくても家庭で取り組める、効果的な改善・予防方法を3つご紹介します。
①外遊びや体を動かす時間を増やす
文部科学省では、幼児期の子どもは毎日合計60分以上楽しく体を動かすことが望ましいとされています。
公園での遊びや散歩、鬼ごっこやボール遊びなど、特別な運動でなくても体を使った活動を日常に取り入れることが大切です。
親子で一緒に体を動かす時間を作ることで、子どもも運動を楽しいものだと感じやすくなります。
②ストレッチで柔軟性を高める
子どもロコモの改善には、特に肩甲骨まわりと股関節の柔軟性を高めることが効果的だといわれています。
お風呂上がりなど体が温まっているタイミングで、親子で一緒にストレッチをする習慣をつけるのがおすすめです。
毎日ほんの数分でもいいので継続して取り組むことで、少しずつ体のかたさが改善されていきます。
③体幹トレーニングで運動機能の土台を作る
体幹とは胴体部分にある筋肉のことで、姿勢を維持したりバランスをとったりするために非常に重要な役割を果たしています。
体幹が弱いと姿勢が崩れやすくなるだけでなく、疲れやすくなったりケガをしやすくなったりすることにもつながります。
片足立ちやプランクなど、特別な道具がなくても家庭でできる簡単な体幹トレーニングから始めてみるとよいでしょう。
ロコモティブシンドロームの改善ならJPCスポーツ教室がおすすめ

子どもロコモの改善や予防には体幹トレーニングがとても効果的ですが、正しい方法で継続して取り組むことが大切です。
ここでは体幹トレーニングが子どもロコモに効果的な理由と、専門的な指導が受けられるJPCスポーツ教室の特徴をご紹介します。
JPCスポーツ教室の特徴
JPCスポーツ教室では体幹トレーニングを中心に、マット運動や跳び箱、鉄棒など、全身を使う様々な運動を行います。
運動が苦手な子どもでも取り組みやすいよう、「スポーツって楽しい」と思えるようなカリキュラムを用意しており、「できた!」という成功体験を積み重ねることで楽しい運動を続けていきます。
体幹はあらゆるスポーツはもちろんのこと、日常生活にもいい影響を及ぼします。
子どもロコモにお悩みの方は、ぜひ一度JPCスポーツ教室の無料体験にお越しください!
子どものロコモティブシンドロームとは?原因・チェック方法・改善策を解説|まとめ
子どもロコモは現代の生活環境の変化によって急速に増加しており、早期発見と早期対策に取り組むことがとても大切です。
まずは片足立ちやしゃがみ込みなど簡単なチェック方法でお子さまの状態を確認し、気になる点があれば早めに改善に取り組みましょう。
外遊びの時間を増やす、ストレッチで柔軟性を高める、体幹トレーニングで運動機能の土台を作るといった対策を地道に続けることで改善が期待できます。
子どものうちから運動習慣を身につけておくことは将来の健康な体づくりにもつながりますので、ぜひ今日から親子で取り組んでみてください。
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羽島本店
経歴
岐阜県内の幼稚園、保育園で体操指導員として2010年より10年間指導にあたり、現在JPCスポーツ教室羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に愛知エリア・九州エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス
NESTA キッズコーディネーション トレーナー
子ども身体運動発達指導士

