サッカーは、相手とボールをめぐって駆け引きをする場面が多く、接触が避けられないスポーツです。
そんな中で「押していないのにファールを取られた」「バランスを崩して倒れただけで笛が鳴った」と悔しい思いをしている小中学生も多いのではないでしょうか。
特に体幹が弱いと、プレーの安定感がなくなり、結果的に審判にファールと見なされてしまうケースがあります。
この記事では、サッカーで取られやすい代表的なファールのパターンと、ファールを避けるために有効な体幹トレーニングについて解説します。
目次
サッカーで取られやすい代表的なファールとは?

サッカーではボールを奪い合う中で、身体同士の接触が避けられません。
特にディフェンス時には強く当たりにいくシーンが多く、そこでファールが取られることもしばしばあります。
しかし、すべての接触がファールになるわけではありません。
ここでは、実際にファールを取られやすい場面とその理由を解説していきましょう。
サッカーでよく取られる身体接触によるファール
サッカーでは、プレー中の身体的な接触によって「プッシング(押す)」「チャージング(激しく当たる)」「ホールディング(つかむ)」といったファールが頻繁に見られます。
これらは主に守備時に発生しやすく、相手の進行を妨げるような行動に対して注意喚起が行われます。
特に小中学生の試合では、力加減や体の入れ方の未熟さから、自分では正当な守備をしているつもりでも、接触の仕方や見え方によって、意図しないファールを取られがちです。
ファールの原因は「接触そのもの」ではない
ファールの多くは、実は「ぶつかった」こと自体よりも、その“見え方”や“結果”によって判断されています。
例えば、相手に体を寄せてプレッシャーをかけたつもりでも、腕が少し前に出てしまっていた場合、実際には強く押していなくても、審判から見ると「押したように見える」ことがあるのです。
体の軸が安定していないと、バランスを取ろうとして腕に頼りがちになるため、こうした誤解が生まれやすくなります。
逆に、体幹が安定していれば、体全体で寄せることができるため、手や腕を余計に使う必要がなくなります。
するとプレー全体が安定し、結果としてファールも取られにくくなります。
つまり、審判の目にどう映るかが重要であり、安定した動きや姿勢がファール回避のカギと言っても過言ではありません。
サッカーでファールを回避する選手の体の使い方とは?

同じように接触しても、ファールを取られやすい選手とファールにならない選手がいるのは、体の使い方が違うからです。
体の軸が安定していて、無駄な動きが少ない選手ほど“クリーン”に見えるプレーができるため、ファールの判定を受けにくくなります。
ここからは、そんな選手に共通する身体の使い方に注目してみましょう。
ファールの誤解を招かない安定した姿勢
体幹が安定している選手は、プレー中に姿勢が崩れにくく、接触してもブレずに体勢を保つことが可能です。
これにより、余計な動きが出にくく、審判に「不自然さ」を感じさせない動作ができるようになります。
安定した姿勢は、特にディフェンス時の接触やボールの競り合いで重要なポイントです。
手や腕の動きをコントロールする力
体幹が弱いと、体のバランスをとるために手や腕を使いがちです。
このとき、相手を押すような動きが出てしまうと、プッシングのファールにつながります。
体幹が強くなると、手や腕を必要以上に使わずにプレーできるため、ファールのリスクを減らすことができます。
クリーンなプレーにつながるブレない動き
姿勢の良さだけでなく、動きの質そのものを高めてくれるのが、体幹の持つもう一つの大きな力です。
ブレない動きができる選手は、審判からも“きれいなプレー”として評価される場面が増えていきます。
「動くとふらつく」「体が流れてしまう」ことがファールにつながってしまうという課題は、体幹を整えることで解決することができます。
サッカーでファールを減らすための体幹トレーニング法

このように、ファールを減らすためには、技術の向上だけでなく、身体の土台となる体幹をしっかり鍛えることが大切です。
体幹が安定すれば、接触プレーでも姿勢が崩れにくくなり、無駄な腕の動きやバランスの乱れによるファールも減っていきます。
早速、体幹を鍛えたいと思った方のために、ここでは、日常の練習に取り入れやすい体幹トレーニングを解説します。
小中学生でも取り入れやすい基本の体幹トレーニング法
体幹トレーニングには、年齢やレベルを問わず取り組めるメニューがたくさんあります。
たとえば「フロントブリッジ」「サイドブリッジ」「ダイアゴナル」などは、器具を使わず自宅でできる基本メニューです。
体幹トレーニングで大切なのは、正しい姿勢を意識しながら無理のないペースで続けることなので、最初は1日5分くらいからでもOKです。
慣れてきたら、ジャンプして着地するようなバランス系の動きを加えてみると、実際のサッカーのプレーにもより近づきます。
毎日の少しの積み重ねが、試合中の「ブレない動き」や「倒れにくさ」につながっていくはずです。
正しい体幹トレーニングフォームを身につけるには?
体幹トレーニングは、フォームが間違っていると効果が出にくく、逆に姿勢を崩す原因にもなります。
特に小中学生の場合は、筋力が未発達で姿勢を保つことが難しいため、動画や指導者のサポートを活用しながら、正しい方法で行うことが大切です。
よくあるミスとしては、お腹ではなく腰が反ってしまったり、首に力が入りすぎたりすることが挙げられます。
こうした状態では、本来使いたい筋肉にうまく刺激が入らず、かえって体に負担がかかってしまいます。
最初は短い時間でも構わないので、「正しい姿勢でゆっくりやる」ことを意識するのがポイントです。
体幹トレーニングをするならJPCスポーツ教室
ファールを減らすためには、体幹を鍛えることが大切です。
ただし、自己流のトレーニングでは効果が出にくかったり、フォームが間違って逆効果になってしまうこともあります。
だからこそ、「正しく、安全に、継続的に」鍛える環境が必要です。
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JPCスポーツ教室 お近くの教室を探すファール判定に泣かない!体幹トレーニングで変わるサッカープレー|まとめ
- ファールは、接触そのものより「見え方」が影響することが多い
- 姿勢や動きの安定には体幹が深く関わっている
- 毎日のちょっとしたトレーニングで、プレーが大きく変わる
サッカーにおいてファールを取られるかどうかは、技術だけでなく身体の使い方にも大きく関係しています。
特に体幹の強さは、接触時の姿勢の安定や動きのブレを防ぎ、審判に与える印象すら変えることができます。
正しい身体の使い方を身につけるためには、体幹トレーニングが有効ですが、やみくもに鍛えるのではなく、「正しく続けられる環境」で行うことも大切です。
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羽島本店
経歴
岐阜県内の幼稚園、保育園で体操指導員として2010年より10年間指導にあたり、現在JPCスポーツ教室羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に愛知エリア・九州エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス
NESTA キッズコーディネーション トレーナー
子ども身体運動発達指導士