「小学生のBMIって、どれくらいが普通なんだろう?」
「少しぽっちゃりしてきたけど、成長のうちなのかな?」
お子さんの体型が気になったとき、多くの保護者が一度は感じる疑問ではないでしょうか。
BMI(ボディマス指数)は、身長と体重のバランスを数値で表す指標で、健康状態を知るひとつの目安になります。
ご家庭でもBMIは測定ができるのはご存知でしょうか?
この記事では小学生のBMIの考え方に加えて、正しい測り方や、もし小学生でBMIが高めなときにできる対策をわかりやすく紹介していきます。
目次
小学生のBMIの平均は?
小学生のBMIは大人のように一律で「この数値が平均」とは言えません。
成長のスピードや体格の違いによって変わるので、同じ学年でも子どもによって差があります。ただし目安として、同じ年齢・性別の子どもたちと比べてBMIが高めに出ると「ちょっと体重が多いかな?」と考えられます。
その場合は無理なダイエットをするのではなく、外遊びや運動の時間を増やすのが大切です。
小学生はローレル指数で肥満度を計算
小学生から中学生は、BMIではなくローレル指数という計算式を使用して肥満度を測ることができます。
上記の式をもとに出た数字で肥満度を判定し、例えば身長130cm、体重28kgのお子さまであれば、ローレル指数は127.45となり、肥満度は正常です。
- 160以上:肥りすぎ
- 160~145:肥っている
- 145~115:正常
- 115~100:痩せ型
- 100以下:痩せすぎ
ちなみに、幼児にあたる3ヶ月~5歳児はカウプ指数という、また別の指数をもとに肥満度を計算します。
小学生のBMIを家庭で正しく測る方法とは?
小学生のBMIは、正しく「身長」と「体重」を測ることがいちばん大切です。
ここからは、 ご家庭でも測れる「正しいBMIの測定の流れ」を順番に紹介します。
1.BMIを測る前に|小学生の準備と測定タイミング
小学生のBMIを正しく知るためには、まず「測る前の準備」と「タイミング」がとても大切です。
どんなに計算が合っていても体重や身長の測り方が不正確だと、数値に誤差が出てしまうため、家庭で測る場合は朝起きてトイレを済ませたあと、朝食を食べる前の時間が最も安定した状態です。
成長期の子どもは、日によって体調や水分量が変わるため、できるだけ同じ条件で測ることを心がけましょう。
測定は毎日行う必要はありません。月に1回ほどのペースで十分です。
その際は、できるだけ同じ条件、同じ時間帯で測ることを習慣にすると、成長の流れがわかりやすくなります。
2.小学生の体重を正しく測る方法
- 体重計は硬く平らな床(フローリングなど)に置く
- 靴や靴下を脱いで、まっすぐ立つ
- 数値が安定したら読み取る
- 厚手の服なら0.3〜0.5kgを差し引く
- 2回測って平均を取るとより正確
小学生のBMIを正しく求めるには体重を正確に測ることが第一歩です。
体重はわずかな条件の違いでも数値が変わるため、できるだけ誤差を少なくすることが大切です。
小学生の体重は食事量や水分摂取、排泄のタイミングによって簡単に増減するため、毎日の数字ではなく、月ごとの変化を見ていくようにしましょう。
また、体重が少し増えていても、それが身長の伸びや筋肉の発達によるものであれば、健康的な成長の証です。
3.小学生の身長を正しく測る方法
- 壁に背を向けて立ち、かかと・おしり・背中・頭を壁に軽くつける
- 目線はまっすぐ前へ(耳の穴と目の下を結ぶ線が水平になるように)
- 頭の上に本を直角に当て、壁に印をつける
- 床から印までをメジャーで測る
- 2回測って平均を出すとより正確
小学生のBMIを出すためには、体重と同じくらい「身長の測り方」も大切です。
身長のわずかな誤差がBMIの数値に大きく影響するため、正しい姿勢と環境で測ることを心がけましょう。
身長は1日の中でも少し変化し、朝のほうが夜よりもわずかに高く出る傾向があります。
そのため、体重測定と同じく「朝、起きてすぐ」のタイミングで測ると安定した結果を得られます。
4.小学生のBMIを計算してみよう
ここまでで体重と身長が正しく測れたら、いよいよBMIを計算してみましょう。
BMIの計算式は以下のとおりです。
小学生のBMIは、大人のように「25以上で肥満」「18.5未満でやせ」などの一律基準では判断できません。
子どもは年齢や性別によって体格が大きく異なり、成長の途中で一時的にBMIが高くなることもよくあります。
そのため、数値が高く出たとしても、すぐに「太りすぎ」と決めつける必要はありません。
子どもの身体に合わせた数値計測を行うなら、BMIではなくローレル指数で計算するのもおすすめです。
ここまでに紹介した方法で計測した身長・体重を、ローレル指数の計算式に当てはめてみましょう。
小学生のBMIの見方と注意点
小学生のBMIを計算したあとに大切なのは、「数値そのものに一喜一憂しないこと」です。
BMIは体のバランスを知るための指標ではありますが、子どもの場合は成長の途中であり、個人差が非常に大きいという点を忘れてはいけません。
なぜなら、子どもの体は年齢や性別、身長の伸び具合、骨や筋肉の発達によって常に変化しているからです。
ただし、注意したいのは「成長のペースに対してBMIが少し高めで、それが続いている場合」です。
これは体重の増加が身長の伸びより早いサインなことがあるため、そうしたときは、まず生活のリズムを見直してみましょう。
特に夜更かしや間食の増加、運動不足などが重なると、体がエネルギーを消費しにくくなり、体脂肪がたまりやすくなります。
小学生のBMIやローレル指数が高めのときに気をつけたいポイント
成長期の子どもの体は日々変化しており、体重が増えること自体は自然なことです。
一時的にBMIやローレル指数が高くなっても、身長が伸びるタイミングや生活リズムの見直しで自然と整うことも多くあります。
ただし、数値が高い状態が続く場合や、動くのを嫌がる・疲れやすい・食欲が偏るといった変化が見られるときは、日常の生活習慣を少し見直してみるサインです。
ここでは家庭で無理なく取り入れられる、小学生のBMI・ローレル指数が高めなときに気をつけたいポイントを紹介します。
食生活を見直す
小学生の肥満対策でまず大切なのは、 食事のバランスです。
いきなり食事の量を減らすのではなく、主食・主菜・副菜をそろえることを意識しましょう。
まずはジュースやお菓子を控えめにして、飲み物を水やお茶に置き換えるだけでも効果があります。
朝ごはんを抜かず、3食を規則正しくとり、健康的な食生活を心がけましょう。
ダイエットよりも体を動かす時間を増やす
BMIやローレル指数が高めに出た場合、無理なダイエットよりも体を動かす時間を増やすことが効果的です。
公園で走る、ボール遊びをする、自転車に乗るなど、子どもが楽しんで続けられる遊びでOKです。
1日30分〜1時間程度でも十分ですので、テレビやゲームの時間を少し減らして、その分体を動かす時間にあてましょう。
また、体操教室やスポーツ系の習い事に通うのもおすすめです。
専門の指導者のもとで運動することで、正しい動きが身につき、体力アップにもつながります。友達と一緒に取り組めるので、楽しく続けやすい点もメリットです。
睡眠と生活リズムを整える
睡眠不足は食欲を強めたり、日中の活動量を減らしたりする原因になります。
夜は早めに寝て、朝は朝食をきちんととるリズムを整えることが大切です。
生活リズムが安定すると、食事と運動の効果も出やすくなります。
※家庭で工夫しても改善が見られない場合や、学校健診で「肥満傾向」と指摘された場合は、小児科で相談することをおすすめします。
子どもが楽しく運動できる環境ならJPCスポーツ教室!
これまでの生活で身体を動かす機会が少なかったお子さまに、急に「運動をしなさい」と言ってもすぐに実践できるものではありませんよね。
特に今の時代はゲームや動画など家で楽しめる遊びが充実しており、その時間を減らしてまで運動をしようとはなかなか思わないものです。
そんな中おすすめなのは、運動が得意でないお子さまでも楽しみながら体幹トレーニングができる、JPCスポーツ教室です。
「スポーツって楽しい」と思える授業を行う体操教室
これまでにスポーツをやったことがなかったり、触れる機会が少なかったお子さまは、スポーツの環境になじむのが大変な事もあります。
しかしJPCスポーツ教室ではお子さまの「できた!」という経験を大切にし、一人ひとりの心と体に合わせた授業を行います。
自分で考えて取り組んでいき、徐々にできることを増やしていく事で、気が付いたら「スポーツって楽しい」と思えるようになるのです。
JPCスポーツ教室で行う体幹トレーニングはすべてのスポーツに通じるため、他のスポーツに取り組むハードルも低くなり、積極的に身体を動かす生活サイクルを築きやすくなるでしょう。
JPCスポーツ教室は全国に校舎があり、無料体験を行っていますので、気になる方は近くの教室にぜひ足を運んでみてください。
JPCスポーツ教室 お近くの教室を探す小学生のBMIはどれくらいが平均?正しい測定や対策について解説|まとめ
小学生のBMIは大人のように「18.5〜25が標準」といった一律の数値で判断できるものではありません。
年齢や性別ごとに基準があり、学校健診では「肥満度(%)」、医療機関では「BMIパーセンタイル」で評価するのが正しい方法です。
ご家庭で計測をしたいときは、BMIではなくローレル指数で肥満度を測ってみましょう。
BMIが高めに出た場合は無理な食事制限ではなく、食生活・運動習慣・生活リズムの見直しが基本になります。
特に子どもの場合は「楽しく体を動かす」ことが継続のカギになるため、公園遊びや家庭での工夫に加えて、体操教室やスポーツ系の習い事を取り入れてみましょう。
「どう運動させたらいいかわからない」「運動習慣がなかなか身につかない」と感じている方は、JPCスポーツ教室がおすすめです。
お子さんの成長期だからこそ、正しい知識と環境づくりで無理なく健康的な習慣を身につけていきましょう。
あわせて読みたい関連記事
- 【今すぐできる】子どものダイエットにおすすめの運動5選!
- 夏休みの運動不足が与える怖い影響って?具体的な解消法も解説!
- 冬に運動するメリットと注意点|運動不足・肥満解消につなげるコツ
- 【親子で楽しい!】子供の成長に効果的な体幹トレーニング10選
羽島本店
経歴
岐阜県内の幼稚園、保育園で体操指導員として2010年より10年間指導にあたり、現在JPCスポーツ教室羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に愛知エリア・九州エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス
NESTA キッズコーディネーション トレーナー
子ども身体運動発達指導士








