「運動会まであと数日。今からでもできることはある?」
「手を大きく振って!と声をかけているけれど、走りがあまり変わらない」
そんな保護者の方に知ってほしいのが、かけっこは走っている途中のフォームだけでなく、スタートからゴールまでの“つながり”で決まるということです。
特に園児〜小学生の短いかけっこでは、最高速度を上げることだけに注目するよりも、次の3点を確認したほうが、親子で変化を見つけやすくなります。
- 合図のあと、前へスムーズに動き出せるか
- 最初の数歩で上へ跳ねず、前へ進めるか
- ゴール直前で力を抜かず、線の先まで走れるか
運動会直前の合言葉
1. スタート前は「前へ出られる形」
2. 最初の3歩は「上ではなく前」
3. ゴールは「線ではなく、その先を見る」
「手をしっかり振る」だけでは速くなりにくい理由
腕振りは大切です。ただし、腕だけを速く振ろうとすると肩に力が入り、足とのタイミングが合わなくなることがあります。
たとえば、スタートで体重が後ろに残ったままなら、どれだけ腕を振っても、最初に上へ立ち上がる動きになりやすくなります。ゴール手前で「着いた」と思って減速すれば、途中まで良い走りでもタイムを落としてしまいます。
大切なのは、一部分だけを直すことではありません。スタートで前へ動き、最初の数歩で加速し、その勢いのままゴールを通過する。この流れを親子で確認してみましょう。
コツ1|スタート前は「すぐ前へ出られる形」をつくる
よくあるのが、スタートの合図を待つ間に体が後ろへ反り、かかとに体重が乗っている姿勢です。この状態では、合図のあと一度前へ体重を移してから走り出すことになります。
親子で見る3ポイント
- 足を前後に少し開き、本人が出やすい足を前にする
- 膝を軽く曲げ、前足にも体重を乗せる
- 肩や腰だけを曲げず、体全体が少し前へ進みたがる姿勢にする
声かけは「低くして!」より、「合図が鳴ったら、そのまま前へ行ける?」がおすすめです。
前へ倒れすぎてふらつく必要はありません。合図を待つ間に力みすぎず、「後ろに残っていない」ことを確認できれば十分です。
10秒でできるチェック
スタート姿勢をつくり、保護者が「よーい」のあと、1〜3秒の間でランダムに手をたたきます。子どもは5m先の目印まで走ります。
「一番速く反応する」競争ではなく、合図より前に動かず、合図のあと前へスムーズに出られたかを見ましょう。2〜3回で十分です。
コツ2|最初の3歩は「大股」より「後ろの地面を押す」
速く走ろうとして、一歩目を遠くへ出そうとする子は少なくありません。しかし、足を体よりかなり前へ伸ばすと、着いた足がブレーキになり、上体だけが後ろに残りやすくなります。
最初の数歩は、前へ足を投げ出すより、足元の地面を後ろへ押して、体を前へ運ぶイメージを持ちます。
親子で見る3ポイント
- 一歩目だけが極端に大きくなっていない
- 頭や胸が、すぐ真上へ起き上がっていない
- 「ドン、ドン」と上へ跳ねず、前へ進んでいる
声かけは、「最初の3歩は、後ろの床を押そう」です。
低い姿勢を無理に固定する必要はありません。最初の数歩で少しずつ体が起きてくれば大丈夫です。
「3歩だけダッシュ」
安全な平らな場所でスタートし、3歩進んだらそのまま軽く走って止まります。
保護者は横から見て、次のうち1つだけ確認します。一度に全部直そうとしないのがポイントです。
- 一歩目が遠くなりすぎていないか
- 体が上へ跳ねていないか
- 3歩目まで前へ進む流れがあるか
コツ3|ゴールは「線」ではなく2〜3m先を見る
子どもはゴールテープや線を見ると、そこへ足を合わせようとしたり、直前で体を起こして減速したりすることがあります。
けれど、かけっこはゴール線の手前で止まる競技ではありません。最後まで走るためには、ゴールの2〜3m先に、もう一つのゴールがあるつもりで走るのが分かりやすい方法です。
親子で見る3ポイント
- ゴール直前に横を見ていない
- テープへ手を伸ばそうとしていない
- 線を越えたあとも2〜3歩、走る流れが続いている
声かけは、「白い線ではなく、その先の先生や目印を見よう」です。
練習では線の2〜3m先にコーンや保護者が立ち、「ここまで走ろう」と伝えます。道路や駐車場では行わず、必ず安全に走り抜けられる場所を使ってください。
やりすぎないことも、運動会前の大切な準備です
前日はフォームを大きく変えようとせず、動きの確認を短時間で終えましょう。痛みや体調不良がある場合は練習を中止してください。当日は学校の案内に従い、軽く体を動かしてから本番を迎えましょう。
本番当日に保護者がかけるなら、この一言
スタート前に「腕を振って」「足を上げて」「前を見て」と何個も伝えると、子どもは考えることが増えて力みやすくなります。
当日は、練習で一番うまくいった合言葉を1つだけ選びましょう。
- スタートが気になる子:「そのまま前へ!」
- 最初に上へ跳ねる子:「最初の3歩は前へ!」
- ゴール前で緩む子:「線の先まで!」
そして走り終わったら、順位だけでなく「合図をよく聞けたね」「ゴールの先まで走れたね」と、取り組めた動きを具体的に伝えてください。
速く走る土台は、走る練習だけではつくれません
スタートでは前へ動き出すバランス、最初の数歩では足で地面を押して体を運ぶ力、ゴールまでは姿勢とリズムを保つ力が必要です。
JPCスポーツ教室 桑名店の体操体幹トレーニングクラスでは、走る・跳ぶ・投げるなどの基本動作を、遊びや段階的な運動を通して身につけます。
「何を直せばよいか分からない」「家で声をかけると力んでしまう」という場合は、無料体験で実際の動きや教室の雰囲気を確認してみませんか?
走る・跳ぶ・バランスを取る。運動の土台を楽しく身につけよう
JPCスポーツ教室 桑名店
住所:三重県桑名市大央町21-9(駐車場あり)
電話:0594-49-5627