「子どもの姿勢が悪い」
「いくら言っても姿勢を正さない」
と悩んでいませんか?
姿勢が悪いと見栄えが悪いだけでなく、身体の内外にも悪い影響があるため、大きな不安を抱えている人も少なくないでしょう。
本記事では姿勢が悪くなる原因や、姿勢を改善するために大人ができることなどについて詳しく解説します。
この記事を最後まで読めば、子どもの姿勢改善のために今すべきことがわかるので、ぜひ最後までお読みください。
目次
子どもの姿勢が悪くなる4つの原因

子どもの姿勢は、現代ならではの生活習慣やリズムによってこれまで以上に悪化しやすくなっています。
ここでは子どもの姿勢を悪くする主な4つの原因について解説します。
姿勢が悪くなる原因①生活習慣の変化
現代社会における生活習慣の変化は、子どもたちの姿勢にも大きな影響を及ぼしています。
特に近年は夜型の子どもが増えており、朝スッキリと目覚められず朝食を抜いてしまうケースが多くなっているのです。
朝食を抜いてしまうと、脳と体に必要なエネルギーが不足し、1日を通しての活力が不足してしまうため良い姿勢を保つ元気もなくなってしまいます。
また、室内で遊ぶ機会が非常に多くなったため、子どものホルモンバランスにも影響がでています。
太陽の光、特に朝日を浴びることで活性化されるセロトニンは、私たちの心と体のバランスを整える大切なホルモンです。
このセロトニンが不足すると集中力が散漫になり、結果として姿勢の悪さにつながってしまうのです。
姿勢が悪くなる原因②筋力の低下
現代の子ども達は屋内で遊ぶことが多くなったため、筋肉の発達が遅れがちです。
実際、スポーツ庁の調査によると、近年子どもたちの体力や運動能力が顕著に低下しているとの結果が出ています。
この筋力低下が、実は姿勢の悪化にもつながっているのです。
特に、腹筋や背筋といった身体を支える筋肉が十分に鍛えられていないと、良い姿勢を保つことが難しくなります。
姿勢が悪くなる原因③大人の姿勢が悪い
子どもの姿勢が悪くなる理由の1つに、大人の姿勢が挙げられます。
正しい姿勢の知識に乏しいせいか姿勢の悪い大人も少なくはなく、大人の姿勢の悪さが子どもの姿勢にも悪影響を与えていると言われています。
子どもは大人を見て育つため、家庭で親が猫背でテレビを見たり、スマホをいじったりしている姿を子どもが日常的に目にすると、それが「普通」だと認識してしまうのです。
姿勢が悪くなる原因④現代的な遊び方の影響もある
長時間スマホやパソコンに向き合っている時、子どもの背中が猫背になっていませんか?
そういった体勢を続けていると、知らず知らずのうちに「ストレートネック」になってしまうかもしれません。
また、パソコンを操作している時に足を組む、テレビを見ながらソファに深々ともたれかかるなどの動作も姿勢を悪くする原因となってしまいます。
子どもの姿勢が悪いとどうなる?

姿勢は子どもの成長にも大きな影響を与えます。
では、子どもの姿勢が悪いまま成長期に突入するとどうなるのでしょうか。
ここでは姿勢の悪さに子どもの成長に起こり得る弊害について解説します。
骨格のゆがみと筋力の低下―姿勢が悪いとどうなる?
日常的に悪い姿勢が続くと、子どもの骨格に歪みが生じることがあります。
特に背骨や骨盤のズレは、筋肉の成長に影響を及ぼし、場合によっては側弯症などの病気を引き起こすかもしれません。
さらに、肘をついて頬杖をつく、寝転びながら活動するといった行動は、顎関節にも悪影響を与える可能性があります。
呼吸と内臓機能への影響―姿勢が悪いとどうなる?
姿勢の悪さは、骨格の歪みだけではなく身体の内部にもさまざまな影響を与えます。
不適切な姿勢を継続していると肺が圧迫され、深い呼吸ができません。
これが続くと、体は必要な酸素を十分に取り込めず、疲労感やイライラといった不快な症状を引き起こすことがあります。
また、内臓機能への影響も無視できません。
慢性的な悪い姿勢が、消化不良やお腹の不調を招くこともあるのです。
視力の低下―姿勢が悪いとどうなる?
現代社会では、スマートフォンやゲーム機、そして読書や絵描き・工作など、手元に集中する活動が日常の一部となっています。
これらの行為自体が悪いわけではありませんが、長時間続けることで問題が生じることがあります。
特に、姿勢の悪化は深刻な問題の1つです。
何かに没頭すると、知らず知らずのうちに身体が前かがみになり、目と手元の距離が縮まりがちです。
目と対象物の距離が近すぎると、目のピント調整機能に過剰な負担がかかり、結果として視力が悪化する恐れがあります。
頭痛・肩こりにつながる―姿勢が悪いとどうなる?
猫背が常態化すると、首や肩・背中・腰の筋肉が緊張し続けます。
これにより血行が悪くなり、頭痛や肩こり・腰痛の原因になることも考えられるでしょう。
子どものうちは痛みを訴えることは少ないかもしれませんが、悪い姿勢を続けていれば将来的に慢性的な肩こりになり、片頭痛などの原因になる恐れもあります。
子どもの姿勢を整える方法5選

「子どもの姿勢が悪いままだと将来どうなるか」がわかったら、すぐに改善したくなった方もいるかもしれません。
そこで子どもの姿勢が悪いと気づいたとき、すぐにでも取り組める具体的な方法をご紹介します。
どれも身の回りにあるものを使って行うことができ、家庭や学校生活の中で、子どもが無理なく取り入れられるものばかりです。
子どもの性格や特性に合ったものを選んで試してみてください。
① 体幹トレーニングを取り入れる
体幹を鍛えることで、姿勢の土台が安定しやすくなります。
子ども向けの簡単なトレーニングとしては、フロントブリッジ(肘をついて体を一直線に保つ)や、四つんばいで手足を交互に伸ばす「ダイアゴナル」などが効果的です。
毎日3分から始め、少しずつ時間を増やしていくとよいでしょう。
② 姿勢矯正用クッションや椅子を使う
椅子の高さが合っていなかったり、足が床に届いていなかったりすると、子どもの姿勢に悪いクセがつく原因となります。
姿勢矯正用のクッションや足置き台を使用することで、自然と正しい姿勢に導くことができます。
学習机や食卓の椅子に設置してみましょう。
③ 定期的に座る姿勢を見直す
姿勢をチェックする習慣を身につける工夫をしましょう。
例えば座ったときに必ずチェックする、または鏡を見たときにチェックするなど、姿勢を見直すトリガーとなる行動を決めておくと、習慣化しやすくなります。
子ども自身が姿勢に悪いクセがついていることに早く気づくことができる環境を作ることが大事です。
④ 姿勢チェック表を活用する
1日の中で自分の姿勢を振り返るための「姿勢チェック表」を作るのもおすすめです。
「勉強中に足を組んでいなかったか」「背中が丸まっていなかったか」など悪い姿勢を取った瞬間を具体的に振り返ることで、意識を高めることができます。
シールやごほうびシステムなどを作れば、子どもが遊び感覚で楽しんで取り組めます。
⑤ 姿勢を意識できる声かけや合図を決める
子どもは自分で姿勢を意識し続けるのが難しいため、保護者のちょっとした声かけや合図が効果的です。
例えば「背中ピーン!」「お腹スイッチオン!」など、わかりやすく楽しい言葉を決めておくと、注意ではなく自然なリマインダーとして活用できます。
また、家の中に小さなイラストやシールを貼り「ここで背筋を伸ばす」などの目印にするのもおすすめです。
叱るのではなく前向きな声かけを習慣にすることで、子ども自身が姿勢を意識する力が少しずつ育まれていきます。
生活習慣の改善で姿勢は良くなる

これまでご紹介したような「姿勢を整える具体的な方法」を実践することは、姿勢改善に非常に効果的です。
さらに、これらの取り組みとあわせて「生活習慣の改善」も意識することで、より高い効果が期待できます。
日々のちょっとした習慣や環境を見直すだけでも、子どもの体幹や筋力の安定、正しい姿勢の維持に自然とつながっていきます。
ここからは、生活の中で実践できる姿勢改善の工夫について解説します。
普段の姿勢を見直す
まずは普段の姿勢を見直していくことが大切です。
勉強や食事のときは、子どもの足が地面にしっかりつく高さの椅子を選び、足をぶらぶらさせないようにしましょう。
目と紙の距離を適切に保つことで机に覆いかぶさるクセを改善することができます。
ひじをつくクセがある場合は、背筋を伸ばして座る練習も効果的です。
テレビを見るときやリラックスタイムでも背もたれにもたれかかるのではなく、背筋を伸ばすように意識して座るように心がけてください。
生活環境とリズムの改善
なるべく早起きの習慣をつけて日光を浴びる時間を増やし、規則正しい生活を送りましょう。
テレビやゲームの時間を制限し、学習や食事の時間は静かで整った環境をつくることも大切です。
また、積極的に外で遊ぶ時間を設けて、身体を動かすことの楽しさを知ることで、自然と体幹が鍛えられ、姿勢の改善にもつながります。
毎日の体幹トレーニングを習慣化する
先に紹介したフロントブリッジやダイアゴナルといった体幹トレーニングを、生活の一部として取り入れていきましょう。
起床後や就寝前、テレビを見る前の5分など、決まった時間に取り組むことで習慣化しやすくなります。
日々少しずつでも取り組むことで、姿勢が悪い状態が減り、良い姿勢が自然と身につくようになります。
子どもの姿勢改善のために大人ができること

このように子どもに正しい姿勢を身につけさせるためには大人のサポートが必要不可欠です。
ここでは家族と一緒に子どもの姿勢改善に取り組む際に、子どものために大人ができることについて解説します。
正しい姿勢のメリットを伝える
まずは、子ども自身に正しい姿勢を身につけるメリットを教えてあげましょう。
自分にとってプラスになると感じれば、本人も積極的に姿勢改善を意識するはずです。
ここでは3つの観点から姿勢を改善するメリットを紹介します。
1. 勉強編
姿勢が良いと脳の疲労が軽減され、集中力が向上します。
これにより、思考が活発になることで記憶力の向上も期待できるでしょう。
「姿勢が良くなれば、勉強がもっと楽になるかも」と子どもに伝えてみてはいかがでしょうか?
2. スポーツ編
正しい姿勢は目線を安定させるため、より素早く正確な判断力に繋がります。
結果的にスポーツのパフォーマンス向上が期待できるでしょう。
「姿勢を改善したらドッジボールがもっと上手になるよ」などと声をかけてみるのもおすすめです、
3. 食事編
良い姿勢は内臓機能を活発にし、消化吸収を促進します。
特に、成長期の子どもにとっては栄養を十分に吸収することがとても大切です。
もちろん姿勢を正すことは身体のスムーズな成長にも直結するので、「姿勢を正せばもっと背が伸びるよ」と教えてあげれば子どもの意識が変わるかもしれません。
大人が見本を見せる
大人が正しい姿勢の見本を示すことが、子どもの姿勢を良くするための第一歩です。
座るときは「ひじ・ひざ・腰」を90度に保ち、足の裏をしっかり床につけてあごを引き、そのまま背筋を伸ばした状態が理想的な姿勢です。
周囲の大人が普段から正しい姿勢を見せることで、子どもは自然にその姿勢を真似するようになります。
姿勢についてこれまで考えてこなかったという人は、この機会に自分の姿勢も見直してみましょう。
一緒に体幹トレーニングを行う
子どもだけに体幹トレーニングをさせるのではなく、大人も一緒に取り組むことで継続しやすくなります。
親子で楽しみながら行うことで運動への抵抗感が薄れ、正しいフォームを確認し合いながら安全に実践できます。
簡単なメニューからスタートし、毎日の生活の中に少しずつ取り入れてみましょう。
子ども姿勢改善には体幹トレーニングが効果的!

姿勢の悪い子どもにとって、体幹トレーニングは根本的な改善につながる重要な手段です。
体幹は身体の軸となる部分であり、姿勢を支えるためには欠かせません。
姿勢の安定に必要な筋力が育つ
体幹トレーニングを通じて腹筋や背筋などの深層筋が鍛えられると、正しい姿勢を長時間維持する力がつきます。
結果として、姿勢の崩れやすい状況でも自然とよい姿勢を保てるようになります。
身体のゆがみを予防できる
体幹を意識して動くことで、左右のバランス感覚が養われ、骨格のゆがみを防ぐことができます。
特に成長期の子どもにとっては、姿勢の土台を整えることが将来の健康維持にもつながります。
体幹トレーニングを始めるならプロといっしょに
子どもが正しく体幹を使えるようになるには、誤ったフォームでのトレーニングを避け、正しい動作を身につけることが大切です。
プロの指導のもとであれば、ケガのリスクを減らしながら、成長段階に適した無理のない方法で姿勢改善を目指せます。
JPCスポーツ教室では、体幹に特化したトレーニングができるクラスがあります。
「お仕事や家事で忙しくて、なかなか時間が取れない」という保護者の方は、子どもの姿勢改善のための習慣づくりに、ぜひ習い事の時間を活用してみてください。
【子どもの姿勢が悪い…】姿勢が悪くなる原因や改善方法を解説!|まとめ
現代の子どもたちの姿勢の悪化には様々な原因がありますが、しっかりと対策をとることで今からでも改善できます。
生活リズムの見直し・姿勢改善グッズの導入・日常生活の姿勢を改善など、適切な環境改善と指導を行えば子どもの姿勢はきっと良くなるはずです。
また、姿勢は体幹を鍛えることで改善することも可能です。
JPCスポーツ教室では体幹に特化したトレーニングを行っており、お子さまの年齢と運動能力に合わせたトレーニングで、体だけではなく心の成長も手助けしています。
体育が苦手な園児から小学生までを対象とした「体操体幹トレーニングクラス」、各種スポーツを行っている子ども達を対象とした「体幹トレーニングクラス」まで幅広く受け入れを行っています。
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羽島本店
経歴
岐阜県立岐阜城北高校卒業後、中学硬式野球クラブチームの監督を2年間務める。(全国大会ベスト4)
現在JPCスポーツ教室の本部統括を務め、羽島本店の指導員として在籍中。
SV(スーパーバイザー)として主に関東エリアの店舗管理を行う。
資格
KOBA式体幹トレーニング Bライセンス
KOBA式体幹トレーニング Aライセンス
KOBA式体幹トレーニング Sライセンス